商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/11/26 |
JAN | 9784087713275 |
- 書籍
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遥かなる水の音
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遥かなる水の音
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商品レビュー
3.9
94件のお客様レビュー
大切な人の最期の願いを。 こんな旅路をしてまで届けてくれるだなんて、それだけ想われていたのだろうな。 この世から消えて居なくなることを実感した時、悲しみよりも先に恐怖が襲ってきそうだな。
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人気作家において割と見受けられる「取材と称した成金海外旅行紀」の典型。それでも多少の心ある作家なら庶民目線での安宿やヒッチハイクなどで体験したりするのだが、ご丁寧にも登場人物に金持ちを入れることによって作家自身の散財を作品に落とし込む必然性を作っている。そんなノイズを圧倒凌駕する...
人気作家において割と見受けられる「取材と称した成金海外旅行紀」の典型。それでも多少の心ある作家なら庶民目線での安宿やヒッチハイクなどで体験したりするのだが、ご丁寧にも登場人物に金持ちを入れることによって作家自身の散財を作品に落とし込む必然性を作っている。そんなノイズを圧倒凌駕する手腕がある。砂漠でのラストは見事。
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※このレビューにはネタバレを含みます
パリで死んだ青年、久遠 周(あまね) その最期を共に過ごしたフランス人、ジャン=クロード・パルスヴァル 周の姉、久遠 緋沙子 高校からの友人、奥村 浩介と早川 結衣 通訳兼ドライバー、サイード・アリ 周の「僕が死んだらその灰をサハラにまいてほしい」という遺言を叶える為にフランス、スペイン、モロッコへ。 周が生前辿った行程通りにサハラを目指す旅に出るそれぞれの登場人物が順番に想いをかたる。 ジャン・クロードの細やかな感情の起伏が素敵に描かれている。優しい人だな、私もこんな人がいたら好きになる。 緋沙子の同居人のアランジルボーも、とてもステキな男性。やっぱり、こんな人がいたらすぐに好きになる! なのに緋沙子は、自分の想いの重さとアランの重さが違うことに気づき、充分に愛されているけど、この寂しさは埋まらない、と感じてしまう。 緋沙子の気持ちが、一番、今の私にはしっくりくる。代弁してくれているかのように感じた。 アマネの想いをかたる部分だけが字体が違うのは、細かい気の配り方だと思う。アマネらしいというか。 サハラに行ったことはないけど、目の裏に浮かんでくる。風景の描き方が、とてもいい!そんな感想しか述べられない語彙力の無さが悲しい。 素晴らしい作品でした。 サハラって、日本語では砂漠、の意味なんですね。
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