商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2009/11/10 |
JAN | 9784167256241 |
- 書籍
- 文庫
うらなり
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うらなり
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商品レビュー
3.8
16件のお客様レビュー
漱石『坊ちゃん』にインスパイアされた作品だった。それも地味なキャラクター・うらなり君目線の物語なのが面白い。表面上はうだつの上がらない彼だが、坊ちゃん先生に「五分刈り」というあだ名を奉り、心中では様々な異論反論を持ちつつ生きている。それが人というものの姿に思える。明治~大正~昭和...
漱石『坊ちゃん』にインスパイアされた作品だった。それも地味なキャラクター・うらなり君目線の物語なのが面白い。表面上はうだつの上がらない彼だが、坊ちゃん先生に「五分刈り」というあだ名を奉り、心中では様々な異論反論を持ちつつ生きている。それが人というものの姿に思える。明治~大正~昭和初期まで、うらなり君が生きた軌跡を描くことで、それぞれが人生の主人公たり得ることを認識させてくれた小説だった。
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夏目漱石「坊っちゃん」の登場人物、うらなり君が主人公。彼が30年近くも経ってから、当時とその後を振り返る。登場人物はみんなイメージ通りで、「ああ、こんな感じだったかもなあ」と思える。巻末に著者の「創作ノート」がついているのも良かった。 言われてみれば、うらなり君って坊っちゃんでは...
夏目漱石「坊っちゃん」の登場人物、うらなり君が主人公。彼が30年近くも経ってから、当時とその後を振り返る。登場人物はみんなイメージ通りで、「ああ、こんな感じだったかもなあ」と思える。巻末に著者の「創作ノート」がついているのも良かった。 言われてみれば、うらなり君って坊っちゃんでは脇役だけど、あのドタバタの当事者だ。でも全然怒らないので坊っちゃんに「君子」なんて言われてしまう。坊っちゃんは当事者ではなく、うらなり君とそんなに親しいわけでもないのにプンスカ怒る。その辺が坊っちゃんの魅力なんだけど、うらなり君から見たら変わった人かもなあ。
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