商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2009/10/25 |
JAN | 9784094511673 |
- 書籍
- 文庫
ラ・のべつまくなし(1)
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ラ・のべつまくなし(1)
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商品レビュー
4.1
12件のお客様レビュー
純文学を目指すも出来心で書いたラノベがヒットしスランプに悩む作家・矢文学(ブンガク)と、正統派文学少女だが中身は腐った女子高生・明日葉の、むず痒いほどにじれったく甘酸っぱい純愛物語。 腐女子の恋愛ものは昨今の流行りですが、これは同時に作家とファンのラブストーリーでもあります。 ...
純文学を目指すも出来心で書いたラノベがヒットしスランプに悩む作家・矢文学(ブンガク)と、正統派文学少女だが中身は腐った女子高生・明日葉の、むず痒いほどにじれったく甘酸っぱい純愛物語。 腐女子の恋愛ものは昨今の流行りですが、これは同時に作家とファンのラブストーリーでもあります。 明日葉はブンガクの書いたラノベをこよなく愛しキャラに萌える生粋の腐女子、二次元アレルギー持ちのブンガクは明日葉に惹かれながらも哀れその妄想爆裂な生態に振り回される事に。 恋愛経験ゼロ、堅物で生真面目なブンガクと明日葉のやりとりは見ていて微笑ましい。しかし本作で語られるのは物書きなら誰もが共感するだろう創作の悩み、「誰の為に小説を書くんだ?」という素朴な命題。 極論してしまえば、作者にとって読者は見えない人。 自分の本がいかに支持されてるといえど、実際書店で買われる瞬間を目撃でもしない限り実感し得ないのでは?またブンガクは、ネットに氾濫する書評や腐女子中傷の風潮にも疑問を呈すも、それに答える明日葉のまっすぐな眼差しと言葉がまぶしい。 奥手で不器用な二人を温かく(?)見守る脇役も魅力的。 編集者を目指す親友やその彼女、男勝りな担当編集者がおたつくブンガクの尻を叩いてくれます。ヒロインの明日葉はちょっと出来すぎなくらいイイ子なんですが、ブンガクとの恋愛模様がとてもほのぼのしてるので自然と応援したくなってくる。 ついったーやブログ、コミケなど、オタクと親和性の高いツールやイベントが二人の関係性を深める重要なキーとして続々登場するので、それらに馴染んだ読者はわくわくするようなライブ感を味わえます。
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ラノベ作家ラノベ. しかしこの作家は純文学を目指していたが 大人の事情でラノベを書くことに. そんな中,そのラノベのファンだという少女と遭遇し…. それなりに面白かったよ. ただ問題が. 出てくる女性みんな腐ってんのかよ. そしてその捗る燃料を投下する作家さん. 無自覚なままで...
ラノベ作家ラノベ. しかしこの作家は純文学を目指していたが 大人の事情でラノベを書くことに. そんな中,そのラノベのファンだという少女と遭遇し…. それなりに面白かったよ. ただ問題が. 出てくる女性みんな腐ってんのかよ. そしてその捗る燃料を投下する作家さん. 無自覚なままで. つまり作家が林檎で女性がミカンなのですね. 林檎(作家)の放出するエチレンガス(作品)で ミカン(女子)が腐る(腐る)と. 上手いこと言ったつもりだぜ!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分にとって2作目となった、「ラノベを扱うラノベ」。 以前読んだMF文庫Jの『ラノベ部』(著:平坂読)は、ライトノベル好きな高校生たちの日常を描くいわば「読者側」に焦点を当てたものだったのに対して、本作はラノベ作家や周囲の担当編集者・読者たちとのやり取りを描いた「作者側」に着目したものだ。ただ、このラノベ作家は一癖ある作家で…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ブンガクこと矢文学は若干20歳の作家。祖父のように純文学作家として生計を立てる気満々なものの、担当編集者・西野霞美に勧められ試しに書いたライトノベルが、若い女性を中心に大ヒット。本人の希望にも関わらず、ブンガクはラノベ作家としてデビューすることになる。 そんな中、行きつけの図書館で偶然出逢った少女・椎名明日葉に一目惚れしたブンガクは、彼女が自分のラノベのファンであると知る。しかし、彼女は正真正銘の腐女子で…。 オタク知識ナシ、恋愛経験ナシの純朴青年ブンガクが、親友・北見圭介たちの力を借りながら明日葉との心の距離を縮めていく純愛系ラブコメ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー いろいろな読み方が楽しめる作品だと思う。 1、ブンガクと親友・圭介の友情ストーリーとして。 ブンガクの初恋を応援する圭介は一見軽薄そうなキャラでいて、いつも冷静に効果的な作戦を打とうとしている、そのギャップが実に良い。二人の関係は腐女子の明日葉の妄想をヒートさせるくらい、様になっていた。 2、ブンガクと明日葉の恋愛ストーリーとして。 この二人の関係は、「作家対読者」、「非オタ対腐女子」といったおもしろい切り口で捉えられる。オタク関連の知識が全くないブンガクが、好きな明日葉の腐女子らしい暴走に慌てながら付いていこうとする様子には、ほのぼのする。また、作家としての自分の将来に不安を感じていたブンガクが、一番身近な読者となった明日葉の想いを受け止め、次の一歩を踏み出す勇気を出すラストも良い。 明日葉の失踪疑惑がブンガクたちを困惑させるクライマックス近くになると、一気に引き込まれた。 3巻まで続くらしいので早く続刊を読んでみたい。
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