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中島敦「山月記伝説」の真実 文春新書
836円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2009/10/20 |
JAN | 9784166607204 |
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中島敦「山月記伝説」の真実
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中島敦「山月記伝説」の真実
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商品レビュー
3.5
15件のお客様レビュー
なぜそれ程多くの作品が世に出ていた訳では無い中島敦の「山月記」が教科書に載るようになったのか。その謎が解けた。 中島=李徴=虎、袁さん=○○or✕✕、才能が乏しいのに世に出ている人=△△、作品を残さないと死んでも死にきれない、妻子を頼む……中島敦が自分や思い、周りの人物...
なぜそれ程多くの作品が世に出ていた訳では無い中島敦の「山月記」が教科書に載るようになったのか。その謎が解けた。 中島=李徴=虎、袁さん=○○or✕✕、才能が乏しいのに世に出ている人=△△、作品を残さないと死んでも死にきれない、妻子を頼む……中島敦が自分や思い、周りの人物たちを意識はしただろうが、それ程色濃く作品に投影するだろうか。もししたとしたら、非常に利己的な作品だということになってしまいはしないか。そこは、疑問であった。
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『夏雲』に続き、中島敦『山月記』教材研究の参考資料として手に取った本。 『山月記』に映された中島敦像を中心に据え、その成立背景、教科書の定番教材となった理由など、『源氏物語』研究を専門とする筆者が『山月記』と中島敦について論じている。 筆者の目に映る「中島敦」がかなり前面...
『夏雲』に続き、中島敦『山月記』教材研究の参考資料として手に取った本。 『山月記』に映された中島敦像を中心に据え、その成立背景、教科書の定番教材となった理由など、『源氏物語』研究を専門とする筆者が『山月記』と中島敦について論じている。 筆者の目に映る「中島敦」がかなり前面に押し出されている印象を受け、辟易した。文献等にある事実と筆者の飛躍を含む考察が混在して述べられているため、本書をただの読み物として手に取った読者をミスリードしてしまう恐れがある。事実と筆者の個人的な考えを意識して分けながら読めるのなら問題ないが…。 前提として中島敦の中に「闇=虎」が潜んでおり、それを彼は成長、肥大させていったとなっているが、一体どこにそれを裏付ける事実があるのか?もちろん『山月記』の李徴には敦の心性がかなり反映されているのは疑いがない。しかしそれは「人虎伝」の李徴に共鳴する部分を感じ、小説化する際に著者自身のエッセンスをブレンドした、程度に考えるところから出発すべきだ。本書では様々な中島敦の「闇」(中島敦だけが持つ特殊性の強いものとは私は決して思わない)を、『山月記』の虎と単純に結び付け、まるで彼が一世一代の自己投影小説として『山月記』を書いたかのように論じている。だが中島敦にとって『山月記』は著書の一つにしか過ぎなかったのではないか。中島敦という作家を知るための断片にしか過ぎないのではないか。 本書の筆者による「…ではないか」「…ではなかろうか」という推測の域を出ない、しかも単純な繋ぎ合わせの中島敦論に嫌気がさした。大学生の論文ならば許されるが、大学教授の論文としてはあまりに憶測が多すぎる無責任でお粗末なものだと思ってしまった。
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山月記の痛々しさは、作者である中島敦の心の叫びが反映していたからなのか。 李徴は中島敦そのものに思えてしまうほど。 中島敦の人柄も意外でした。
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