「押し紙」という新聞のタブー 販売店に押し込まれた配達されない新聞 宝島社新書

黒薮哲哉【著】

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2009/10/24
• JAN: 9784796673662

商品レビュー

2010/02/28

折り込みチラシを出す時にいろいろ考えたくなります。

10年後は今のやり方じゃ生き残ってないでしょうね。

2009/10/17

新聞社のもうけのカラクリを解説。
新聞販売店が注文しない部数を発行本社が押しつけ、部数を水増しすることを「押し紙」という。全国の新聞社はこの手法で、広告単価をつり上げている。とくに新聞に折り込まれるチラシは、実際に配達されないまま、回収業者の手で闇に葬られる。広告主は水増し分の広告料を支払わねばならず、一種の詐欺に近い行為が全国で蔓延している。

2009/10/12

新聞の収支システムのダメ押しのような新書。実は法律上でも新聞広告量は５０%以下と決まっている。第３種郵便との兼ね合いから来るのだが、連合広告(テレビ通販のように各スポンサーが合同で出稿する広告)、死亡広告、選挙広告、企業告知などは、この５０%に含まれない。Webと同じで別冊などで紙面総量を増やせる体力のある新聞社は、５０%規制を潜り抜けるが体力のない社の広告料は紙面の５０%を既に超えてしまっているだろう。広告価格相場の崩壊には「押し紙」にも要因がある。