商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/09/30 |
JAN | 9784087713138 |
- 書籍
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小説フランス革命(4)
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小説フランス革命(4)
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商品レビュー
3.5
16件のお客様レビュー
武力による革命はひと段落したかのように見える。議会が開かれそこで日々話し合いが行われるが、そこではジャコバン派の中でもミラボーとそれに反対する勢力とでの争いが起こる。王権を守って、最終的にはクーデターをもくろむミラボーと、王権をしっかり押さえこんで、民衆が中心であろうという派閥...
武力による革命はひと段落したかのように見える。議会が開かれそこで日々話し合いが行われるが、そこではジャコバン派の中でもミラボーとそれに反対する勢力とでの争いが起こる。王権を守って、最終的にはクーデターをもくろむミラボーと、王権をしっかり押さえこんで、民衆が中心であろうという派閥が対立する。この巻を読んでようやく、宣誓拒否聖職者の意味も分かってきた。そしてこの間の後半で、ここまでのフラン府革命の中心にいたミラボーが死んだ。
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教会は分裂、議会は迷走し、革命は危機を迎える。 さらば最後の英雄ミラボー 我がフランスに理性と自由の不動の基礎を。 タレイラン・・・・・ミラボーのおかげでせっかく巧くいきかけていたところを、己の自尊心のためだけに台無しにして、挙句の果てに議会の空転を招いただばかりか、自分では...
教会は分裂、議会は迷走し、革命は危機を迎える。 さらば最後の英雄ミラボー 我がフランスに理性と自由の不動の基礎を。 タレイラン・・・・・ミラボーのおかげでせっかく巧くいきかけていたところを、己の自尊心のためだけに台無しにして、挙句の果てに議会の空転を招いただばかりか、自分では収集がつけられないという有様。 ロベスピエールも自分自身の理想を掲げて唱えるだけで実行力が伴わない。 政治(革命)とは、ミラボーのように清濁併せ呑んで結果良しとすればそれに越したことはない。行き過ぎ、焦りすぎは禁物であるものなのでしょうね。 重態の身体をおしてみんなのために一人で奔走し、結果的に命を縮めてしまった感があり、とても残念です。とはいえ、ミラボーの奮闘がなかったら事態はさらに最悪の状況になっていたことも事実。 ミラボー、安らかに眠ってください。あなたは間違いなく革命の英雄です。
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ミラボーが死に、ロベスピエールにスイッチが入った。圧巻の14章と終章。 第4巻は1790年夏からミラボーが死ぬ1791年4月まで。まだうだうだやってる聖職者民事基本法を代表例として、さまざまな法案が理想と現実と色々な人の思惑とでもみくちゃになって、「新しい国づくり」の行く末がわか...
ミラボーが死に、ロベスピエールにスイッチが入った。圧巻の14章と終章。 第4巻は1790年夏からミラボーが死ぬ1791年4月まで。まだうだうだやってる聖職者民事基本法を代表例として、さまざまな法案が理想と現実と色々な人の思惑とでもみくちゃになって、「新しい国づくり」の行く末がわからない状態になっていく。議会は迷走しているけれど、皆が議論を尽くそうとする姿はやはり素敵だ。日本の国会は数にものを言わして人の話をまともに聞かない態度の人もいますからね。 タレイラン、ミラボー、ロベスピエールの3人のキャラ立ちが鮮烈。ミラボーは左右極端な議会を見限り、亡命禁止法案の人権宣言への矛盾を見抜き、革命の行きつく先が新たな独裁者を生むことを見抜き、新たに国王を立てたクーデタを起こそうとしていた。「ほどが良いのだよ、私の政治は。」ロベスピエールに言ったこの言葉はしかしロベスピエールには伝わらなかった。唯一の穏健保守が死んでしまい、代わりになる人がいなかった。 タレイランの核は、良すぎる家柄から来る持って生まれた極端な自尊心と、それゆえの強烈なコンプレックスに支えられた自分中心主義。彼が率先した聖職者民事基本法がどうもうまく行かなくて、自暴自棄になりながらも投げ出さないしぶとさがすごく人間臭くて、デムーランみたいに可愛く感じる。彼は独裁者にはならない。自分が好きすぎる人は独裁はしないだろう。 ロベスピエールの危険性がそこここに滲む。デムーランとリュシルの結婚式で、「革命の最中なのだから個人の幸福は後回しで構わない(特に革命を推進する立場の者は)。」というところは背筋が寒くなったし、ミラボーが臨終に際しロベスピエールに「人間とは清濁併せ持つ者だ」「君にはそうなってもらわないと困る」「じゃないと独裁者になるぞ」と畳みかけられるが、ロベスピエールは真にはミラボーの言葉がわからなかった。ミラボーは人が好きでたまらなかったのに、ロベスピエールは多分そうではなかったことが2人の差。圧巻の14章と終章。
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