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創黎のアリシア(1) 一迅社文庫
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創黎のアリシア(1) 一迅社文庫

上原りょう【著】

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創黎のアリシア(1) 一迅社文庫

701

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 一迅社
発売年月日 2009/10/01
JAN 9784758041034

創黎のアリシア(1)

¥701

商品レビュー

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2009/09/29

王道ストーリーで楽しめるが設定に少々難あり

異世界・人外・バトル・傍若無人なヒロイン・振り回される主人公・2人を繋ぐ物と絆・最初からフラグの立った幼馴染み・脇役のお嬢様キャラなど、主だった要素を並べてみると大体のストーリー展開が見えてくる物語ではあるが、別に貶しているのではない。安心印の王道ストーリーではある。ただ、現時点...

異世界・人外・バトル・傍若無人なヒロイン・振り回される主人公・2人を繋ぐ物と絆・最初からフラグの立った幼馴染み・脇役のお嬢様キャラなど、主だった要素を並べてみると大体のストーリー展開が見えてくる物語ではあるが、別に貶しているのではない。安心印の王道ストーリーではある。ただ、現時点では設定が少々複雑で、作品世界への素直な没頭が少し阻害される。まず敵とされる存在が、現時点では“天使”だということ。主人公も吐露しているが、天使が敵という構図には少し慣れを要する(容姿も言動も全然天使らしくない)。既存の価値観に対する挑戦なのであれば、これはこれで見守りたいところでもあるが、本巻には天使の近親みたいな存在が敵の敵という(かといって味方でもない)ポジションで登場していて、この辺りの勢力関係がまだよくわからない。さらには、この天使の陣営にクラスメイトがいるために、クラスで仲良し(言い争いばかりだが)している人物と争う局面もある。また、これらとは別の陣営として「組織」というのがあり、ここにもクラスメイトが属していること、この「組織」の思惑が見えてこないことが複雑さを増す結果になっている。内心主人公ラヴラヴな幼馴染みも、とある理由でその想いを全開にできない、抗えない距離により何とも言えない雰囲気を醸している。あと、これは気になる点第一なのだが、ヒロインの傍若無人っぷりがちょっと行き過ぎ。全体としては『緋弾のアリア(MF文庫J)』のキャラ設定に近くて悪くないだけに少し残念。当初から続きのある展開で、今後話が進むことである程度こなれてくればなかなか面白味のある物語になりそうな気配は充分に感じるので期待度は決して低くないのだが、少なくとも本巻で「つかみはOK(死語)」にはなり切れていないもどかしさを感じる。

DSK

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