商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/09/01 |
JAN | 9784101104478 |
- 書籍
- 文庫
二つの祖国(三)
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二つの祖国(三)
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商品レビュー
4.1
23件のお客様レビュー
天羽憲治が東京裁判のモニターを務めることで正義を貫こうとする反面、弟の忠がやさぐれで行く様子が痛ましかった。 置かれる環境は真反対だがどちらも2世として日本人としてもアメリカ人としても忠誠心を常に問われる厳しい立場におかれてやるせない。 二つの祖国(3)は東京裁判が描かれており、...
天羽憲治が東京裁判のモニターを務めることで正義を貫こうとする反面、弟の忠がやさぐれで行く様子が痛ましかった。 置かれる環境は真反対だがどちらも2世として日本人としてもアメリカ人としても忠誠心を常に問われる厳しい立場におかれてやるせない。 二つの祖国(3)は東京裁判が描かれており、東京裁判について見識を深めるきっかけになった一方で読みこなすのはかなり難しかった。
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日系二世の主人公が日本とアメリカ、2つの祖国の間で悩みながら生きていく太平洋戦争末期〜戦後の物語。 3巻目の本作は引き続き日本での軍事裁判が続く。 愛する女性椰子と米国から日本にやってきたつまりエミーとの間で悩む日々も始まりいよいよ面白みが増してきた。結末が楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読了に大分時間がかかってしまった。 本編の主人公の天羽賢治は極東国際軍事裁判のモニターとして、法廷に臨むが、戦勝国と敗戦国の不当な裁判に忸怩たる思いで臨む。 物語は裁判の描写と賢治の私生活面での描写を交互に綴っていく。 裁判描写では、読書中に眠くなった。 賢治の新聞社勤務時代のかつての同僚の椰子は両親と共に日本に戻り、原爆の被爆者となり、奇跡的に助かったが、両親を失った。 椰子の妹の広子はアメリカに残り、原爆の被害からは逃れた。 妹と両親の墓参りに行った椰子は広子から、アメリカが原爆調査機関を作り、被爆者を治療するのではなく、モルモット替りに調査しているという話を聞いて、人種的偏見も甚だしいと、怒りで体が震えた。 賢治は日本にいる間、椰子と深い仲に成っていく反面、妻のエミーとは心が離れて行く自分に煩悶する。 戦争が終わってからも、祖国日本とアメリカの間で苦しむ日系二世の賢治の心の葛藤は続く。 次巻の四巻目は後半の東京裁判へと続く。また、妻エミーとはどうなるのか? そして椰子とはどうなるのか? 闇市で稼ぎ、成金となった賢治の弟の忠は? 最終巻も気になる。
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