商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2009/08/21 |
JAN | 9784334926748 |
- 書籍
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はむ・はたる
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はむ・はたる
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商品レビュー
3.9
42件のお客様レビュー
脛に傷もつ子どもたちと、一握りの根っから善人の大人たちの連作短編集。子どもたちがなんとも大人びていて賢くてズルくて、そうしないと生きていけなかったその子達を導こうとする大人にちょっと肩入れしてしまう。何年後かに希望の持てる終わり方してくれてて本当に良かった。
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6篇から成る連作短編集。深川の長屋で暮らす親のない子の活躍。西條氏らしく、義理人情に子供らの健気さや哀しさが相まってぐっときた。はむ・はたるとは、柾様の仇討ち絡みの女性の事だとわかったが、あくまで子たちが主役でサラッと流したのが良かった。
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- ネタバレ
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「烏金」の続編。江戸に残された15人が健気に生き抜く連作短編集。 15人の子どもたちの稲荷鮨商売も順調で安心しました。最後に気づかされる。烏金も本作も主役は勝平だった。だから、柾、浅吉も狂言回しか、お蘭の逸話もない。成長する彼らの独立物語を次作に期待ってところでしょうか。 「はむ・はたる」:ファム・ファタルというそうだ。聞いた瞬間、結末が見えるような気がした。運命の女。お蘭さんは、文学で言うところの「男を破滅させる女」がたどる姿に重なる。きっと、殺されるために江戸に戻った。棲み続ける先は柾しかなかったに違いない。悲しみ、空しさ、切なさを抱いて柾の心を掴んだまま、お蘭は願いを叶えた。だから、柾は罪を負う覚悟ができたんだと思う。だから、はむ・はたる。
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