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日本銀行は信用できるか 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/08/20 |
JAN | 9784062880107 |
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日本銀行は信用できるか
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商品レビュー
3.7
21件のお客様レビュー
日銀の過去の過ちについて客観的な論拠とともに述べられています。本書が執筆されて以降日銀の黒田総裁の判断は前例主義を脱しているように感じますが課題は山積みです。 本書で触れられる日銀そのものの構造へのメスも必須条件と言えるでしょう。
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内容については、日銀の組織の説明、金融政策の是非、日銀改革の提案など素晴らしいものであり一読することを薦めます。 ただ、読後の感想としては、この提案されている改革案が実行されなければ(その可能性は高いのだが・・・)日本経済はまだまだ失われた○○年の○○の年数が伸びていくんだろう...
内容については、日銀の組織の説明、金融政策の是非、日銀改革の提案など素晴らしいものであり一読することを薦めます。 ただ、読後の感想としては、この提案されている改革案が実行されなければ(その可能性は高いのだが・・・)日本経済はまだまだ失われた○○年の○○の年数が伸びていくんだろうな、とつらい気持ちになった。
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本書の概要は次のとおりである。 日本銀行(日銀)の金融政策は前例主義を原則とする東京大学法学部卒をトップとする「官僚」によって運営されており、独特の「総合判断」に基づく裁量的金融政策をとっているが、それでは今の日本の大不況からは脱出できない。日銀のゼロ・インフレ政策はデフレ不況...
本書の概要は次のとおりである。 日本銀行(日銀)の金融政策は前例主義を原則とする東京大学法学部卒をトップとする「官僚」によって運営されており、独特の「総合判断」に基づく裁量的金融政策をとっているが、それでは今の日本の大不況からは脱出できない。日銀のゼロ・インフレ政策はデフレ不況をもたらすとともに、過度の円高をもたらした。日銀は金融政策の達成目標を曖昧にしたまま「総合判断」という名の裁量で金融政策を運営しているため、国民は日銀の金融政策に対して、真の意味での「説明責任」を求めることができない、という点に問題の根源がある。成果を出しているインフレ目標を採用している国を見習い、日本でも、政府が日銀の達成すべきインフレ目標を決定し、日銀を国民がガバナンスする仕組みを作れば、日銀の金融政策は国民に信頼されるようになり、その結果、日銀の金融政策の成果も格段に改善されるだろう。 本書の内容は、一応筋は通っているし、それなりの説得力はあると思うのだが、自分がインフレ目標政策に懐疑的なこともあり、十分に納得できたとは言い難かった。例えば、高いパフォーマンスを発揮しているインフレ目標政策を採用している国の多くは、高インフレから低インフレへの移行に成功したものであって、日本のようにデフレから低インフレへの移行を目指す場合とは状況が違うのではないか、日銀の政策決定が経済の非専門家で決められていると指摘しているが、岩田氏が特に批判している白川総裁や翁氏は経済の専門家なのではないか、政府に「金融政策の目標設定」を行わせることは本当に妥当なのか(政府こそ、経済学的観点でなく政治的な観点から意思決定しがちなのではないか)、といったような疑問点が浮かんだ。 また、これは後知恵的な批判だが、岩田氏が実際に日銀副総裁に就任して以降、本書に書かれているとおりのことを実践しているとは思われないことは確かである。
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