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新世界より 講談社ノベルス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2009/08/06 |
| JAN | 9784061826601 |
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新世界より
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新世界より
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商品レビュー
4.2
111件のお客様レビュー
創造性高い
小説の世界設定が創造性にあふれ、想像力を刺激されながら満足して読み進めることが出来た。 ラスト部分にも、こちらの予想を超えた新たな事実の提示があり、更に読後の満足感を高めることができた。
平塚 泰司
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
設定上気になる部分は多いのだが、最後の構造の転換にはあっと言わされた。読みものとしてもテンポが速く飽きさせない。 序盤、人類にとっての真の脅威は内側からくる、と常に悪鬼と業魔の脅威が語られその気配が徐々に忍び寄るさまが描かれる。事実、主人公早季の幼馴染の瞬は業魔になって自殺を余儀なくされる。しかし後半、里に大きな災禍をもたらしたのは使役動物として人類が利用していたバケネズミであった。しかしこの外からの脅威が実はミスリードであり、まさに自らの禍々しい行いが復讐しにやってきた構図であったことが最後の章で語られる。「創造力こそがすべてを変える」の一文でこの物語は幕を閉じるが、この世界においてはまさにそうである。一応の安定もこのバケネズミの反乱も人間の想像力の歪さが生み出した鬼子である。 気になった点として呪力に頼った防御があまりにも弱いにもかかわらず、化けネズミに対する警戒がここまで緩いのはおかしい。本来なら弓矢でも人間の動体視力が追いつかないので飛び道具によるゲリラ戦術を取られたら化けネズミよりも圧倒的に規模の小さい里は防衛することは不可能だろう。また支配者層はおそらく元人間ということを知っていたか、そうでないにせよ知能は人間並みということを知っていただろうから警戒心がなさすぎる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
空想の世界なのに現実より現実らしい壮大なファンタジー: 事の発端は、人類がバケネズミに対して行ってきた惨たらしい扱いにある。 バケネズミは知性を持つ存在であるにもかかわらず、外見が醜い、呪力を持たない――その大義名分で、人類は神のように君臨し、彼らを奴隷として扱ってきた。 差別、使役、支配、駆除、虐殺、そして種族絶滅。 それは、人類全体がナチス化し、知性ある生き物に対して犯した、あまりにも罪深い所業である。 身分秩序が絶対化された、苛烈なカースト制度、その底辺に置かれた者たち、不条理と不平等に満ちた圧政から脱するには、「戦端を開き、革命を起こす」以外に道はなかった。 バケネズミたちが起こしたのは、単なる反乱ではない。それは、長きにわたり抑圧され続けた者たちによる“解放戦争”である。野狐丸はテロリストではない。抑圧された者たちを率いて立ち上がった、バケネズミ民族の英雄なのである。 「戦端を開いた以上、勝たなければ意味がない。勝てばあらゆる犠牲は報われる」――その堅実な革命者としての冷徹な信念には、ただただ脱帽する。 <知性は人類に授けられた神の力>、他方、<知性そのものが呪い>。人間は火や道具を得て文明を築きながら、その身の丈にそぐわない力を駆使し、悪鬼・業魔に化し、差別、支配、殺戮、戦争を繰り返す。悲観的に考えると、人類史とは、結局その破滅と暴力の輪廻転生なのかもしれない。 歴史小説とSFを読むような感覚で、作者の想像力の凄まじさ、空想の世界でありながら歴史と現実を彷彿とさせる描写力、に震撼させられた。<人類史そのものを架空世界に圧縮した>ような読後感。
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