商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/08/01 |
JAN | 9784048739719 |
- 書籍
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私の赤くて柔らかな部分
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私の赤くて柔らかな部分
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商品レビュー
3.1
8件のお客様レビュー
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1955年島根県生まれ、平田俊子さん、初読みです。「私の赤くて柔らかな部分」、2009.7発行。純文学でしょうか・・・。恋人の誘児35歳は旅に出て、その1ヶ月後会社で慕っていた影山さんが死んだ。まなみは東京から2~3時間、電車の終点の地でホテルに泊まり、一泊が二泊に、二泊が三泊に・・・。メニューがお子様ランチだけの食堂で食事をし、花屋で金魚を買い、影山さんと話をし、誘児との思い出を思い出し・・・。不思議な世界が広がっていました。
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憧れていた上司・影山さんの死、恋人・誘児との離別。それらが交じり合った痛みを抱えたまま出席する「影山さんを送る会」。 そこを抜け出し青山から上野へ、上野で飛び乗った鈍行電車を乗り継いで3時間。 終着駅に降りたったまなみは、寂れたホテルにたどりつき...帰るきっかけを失って... 寄るべない自由な女ひとり...吹きっさらしの感情の揺らぎ... 小さな町でのさまざまな出会い--国道沿いのステーションホテル、お子様ランチの上田屋、上田宇枝(うえだうえだ)、八十八(やどや)、照穂(てるほ)、学生服の老人、赤いアパート、赤いマフラー、赤い靴下、ろっぷく祭...そして、まなみの誘いでやってくる沼子....影山さん。 人を想うこころの揺らぎ、そのあとに訪れる まなみ、沼子の再出発...祭の描写には涙しました。
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影山さんのお別れ会は一時に始まるはずだった。夜中の一時ならいいけれど昼の一時だ。十一時に起き、寝ぼけた顔のまま部屋を出る。渋谷駅で電車をおり、明治通りを渡る。頭のてっぺんを太陽にあぶられながら宮益坂をのぼっていく。でこぼこした道は歩きにくく、油断すると足をくじきそうになる。おまけ...
影山さんのお別れ会は一時に始まるはずだった。夜中の一時ならいいけれど昼の一時だ。十一時に起き、寝ぼけた顔のまま部屋を出る。渋谷駅で電車をおり、明治通りを渡る。頭のてっぺんを太陽にあぶられながら宮益坂をのぼっていく。でこぼこした道は歩きにくく、油断すると足をくじきそうになる。おまけに坂の上からは、岩が転がるように人が続々とおりてくる。
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