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聞き屋与平 江戸夜咄草 集英社文庫
638円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/07/16 |
JAN | 9784087464566 |
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聞き屋与平
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聞き屋与平
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商品レビュー
4
23件のお客様レビュー
薬種屋のご隠居、与平が始めた『聞きや』という商売。身内や友達より、他人の方が話しやすい、というのは何となくわかる。 自分の事を全く知らないから詮索されることもなくて楽だ。 与平に語りかける様々な人達の話と、与平の家族のゴタゴタ。癖の強い客に対してもトラブルに巻き込まれても常に鷹揚...
薬種屋のご隠居、与平が始めた『聞きや』という商売。身内や友達より、他人の方が話しやすい、というのは何となくわかる。 自分の事を全く知らないから詮索されることもなくて楽だ。 与平に語りかける様々な人達の話と、与平の家族のゴタゴタ。癖の強い客に対してもトラブルに巻き込まれても常に鷹揚に対応する与平に人としての器の大きさを感じるがそんな与平には誰にも明かせない秘密があった。本当に心の内を誰かに聞いて欲しかったのは、与平自身だったのではないだろうか。
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話し上手はよく聞きますが、聞き上手はあまり聞きません。そして、人間、ある年齢に達すると「聞く人」と「聞かない人」に分かれると。岸田総理ではありませんがw、聞くということは大事ですね。宇江佐真理「聞き屋与平」、2009.7発行。聞き屋与平、どくだみ、雑踏、開運大勝利丸、とんとんとん、夜半の霜 の連作6話。読み応えがありました。この世には毒にも薬にもならないことが時には必要。はい、最近、無駄話、長電話の効用、なんとなくw。生きていくためには苦労がつきもの。不思議なことに誰でも自分ほど苦労した者はいないと思いたがる。はい、そんな傾向、確かに(^-^)
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大好きな宇江佐真理さんの作品。 生薬の問屋を営む与平は、息子たちに身上を譲り隠居となった。いつまでも口を出していては一人前にならない。 湯屋で、身の上話を耳にするたび、こうして聞いてくれる人がいる人はいいが、誰もいない人はどうしているのだろう? 「聞き屋」を始めようと店の裏口...
大好きな宇江佐真理さんの作品。 生薬の問屋を営む与平は、息子たちに身上を譲り隠居となった。いつまでも口を出していては一人前にならない。 湯屋で、身の上話を耳にするたび、こうして聞いてくれる人がいる人はいいが、誰もいない人はどうしているのだろう? 「聞き屋」を始めようと店の裏口に机を出して商売が終わった時間から始めることにした。 与平はこの聞き屋で知った貧しい娘を救ってやろうとしたり、また、ただ聞くことで心を休ませる場所にした。 与平の父親は、生薬や問屋の番頭だった。 その店の一人息子はどうしようもない男で、店を潰しそうな浪費家だった。 ある時火事に巻き込まれ死んでしまった。 与平は他の薬屋で手代をしていたが、店の後始末をして看板だけもらった父親の手伝いをして店を大きくした。 その火事のことで地元の岡っ引きにしつこく見殺しにしたのではないか?と言い寄られている。 そんな岡っ引きも死に、、、。 この作家さんの物語は眼に見えるような江戸情緒と、しっとりと貫かれた登場人物の心模様の緻密さリアルさが身上。 まるでそこに自分が立っていたのではないか?と思えるほどの作風。 2度目の読書だが、今回も大満足だった。
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