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公安警察スパイ養成所 新装版 宝島SUGOI文庫
502円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2009/07/01 |
JAN | 9784796672542 |
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公安警察スパイ養成所 新装版
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公安警察スパイ養成所 新装版
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正義、正解などを考えさせられる一冊。 公安警察に興味がある人はもちろんのこと、 大義のために活動する職種の人にも読んで欲しい一冊。 (大義を見つめ直す機会を与えてくれる。) 沖縄県警で公安警察として活躍後、金銭的な工面のトラブルなどもあり警察を退職、退職後は職を転々としながら不...
正義、正解などを考えさせられる一冊。 公安警察に興味がある人はもちろんのこと、 大義のために活動する職種の人にも読んで欲しい一冊。 (大義を見つめ直す機会を与えてくれる。) 沖縄県警で公安警察として活躍後、金銭的な工面のトラブルなどもあり警察を退職、退職後は職を転々としながら不遇な時期もあった筆者。公安警察として素晴らしい活躍をした深い知見があり、警察の裏側なども理解した上で、ネガティブ要素も含めて絶妙な距離感で公安警察の実態を記している。 公安警察は共産党幹部からの党活動情報の取得という特定のターゲットかつ分かりやすい目標に対して行動している。 手法としては共産党幹部をスパイとして取り込む又は幹部になりうる青年をスパイとして取り込み、将来幹部となるように育てる。 公的資料を確認するようなオシント要素も補助的にはあるようだが、基本的にはヒューミント中心。 スパイに取り込む対象者とは最初は軽い接点を作り、少しずつ関係を深めていき、対象者の金銭、その他の弱み悩みに漬け込み深い関係を築く。 公安警察の担当者は全人格的、心理的なテクニックが必要なのはもちろんだが、公的な資金による謝礼が足りなければ自腹を切ることもある。 筆者は公安警察としては優秀な成果を上げていたようだが、協力者への謝礼金その他でサラ金地獄になり、10年ほどの勤務で退職している。 また筆者の公安警察時代のとある協力者(共産党)は筆者の退職以降自殺をしている。 個人的に気づきとしては以下。 ・当時は共産党の破壊的活動に対して、警戒を払うだけの妥当性はあったと思われるが、時代も変わっている。特定の政党に対するスパイ活動に公安警察を注力させること、または時代の変遷とともにスパイ活動する先(政党、政治団体、他)をシフトさせるような戦略機能は警察に備わっているのか。(過去の流れで無駄なスパイ活動を継続していないか) ・対日本共産党のヒューミント中心のスパイ活動はその他の領域に応用することができるのか(公安警察の持つスキルやノウハウは応用がきくのか) ・公安警察担当者やスパイ協力者の人生も大きく狂わせるようなスパイ活動だが、それに見合うだけの成果(この手法でなければ得られない情報)は出ていたのか。(公的資料や公然としたヒューミントなどで相応の情報は得られないのか)※この書籍の中ではスパイから得た情報から何か危機的状況を止められたようなエピソードはほとんど出なかった 公安警察の担当者はスパイ獲得の高いスキルを有しており、国家の秩序を維持するためというモチベーションも高く素晴らしいと思う。 ただし、目的目標の見直し、リソース配分の見直し、リスクに対する期待値の評価、最適な手法や技術の漸進的な更新など、 大義を優先しすぎることで見失わないように気をつけたい。
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警察によるスパイ活動の暴露ですが、 何処の国でもあるんだろうなと思っていましたが、 何故かあまり夢中にはなれませんでした。
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日本の警察には、諜報活動と情報収集の現場を統括指揮する、通称「第四係」と呼ばれる組織がある。これは昭和27年5月の皇居前メーデーをきっかけに、日本共産党に危機感を抱いた与党政治家と公安警察によって設置された。その目的は、日本共産党に関する情報収集活動である。これは戦前、陸軍中野...
日本の警察には、諜報活動と情報収集の現場を統括指揮する、通称「第四係」と呼ばれる組織がある。これは昭和27年5月の皇居前メーデーをきっかけに、日本共産党に危機感を抱いた与党政治家と公安警察によって設置された。その目的は、日本共産党に関する情報収集活動である。これは戦前、陸軍中野学校のスパイ養成を意識しており、実際、本書の講義ノートの部分を読むとわかるように、スパイ活動におけるマニュアルが非常に細かい。 たとえば、敵を自分たちの仲間へと仕向けるために、常に相手の懐具合を把握する。これは相手が金銭的に余裕があるかどうかを確認して、もし余裕がないと判明したら、相手に分厚い財布をちらつかせて、関心を寄せる。 ただし、法外なお金を所持すると、かえって怪しまれることから、数万円程度に抑えてる。また、対象者と接触する際、相手に信用されないと、そもそも話にならないので、親しみのある雰囲気を作り上げる必要がある。 本書は共産党員の活動にも注目するが、面白いことに、共産党側も、公安に対抗するために、組織作りがなされており、諜報活動においても、公安と共通するやり口が見られる。このように、公安と日本共産党は表裏一体の関係だといえる。
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