キップをなくして 角川文庫

池澤夏樹【著】

• 販売会社／発売会社: 角川書店/角川グループパブリッシング
• 発売年月日: 2009/06/25
• JAN: 9784043820030

商品レビュー

2025/01/08

題名と作者だけであらすじも読まず購入。子供向けのほのぼの小説かと思ったら後半は意外な展開。今と違う時代背景もあって懐かしくもあり、哀しくもあり、ちょっと考えさせられる良い話。さらっと読みやすい。

2024/06/01

キップをなくして

切符をなくしたことに気づいたイタルは「切符をなくしたら駅から出られないの」と見知らぬ女の子に声をかけられ、東京駅の中でステーションキッズとしての生活を送ることになります。
ステーションキッズは、衣食住がただ。仕事は、朝晩の子供の通学の安全を守ること。危ないと思った時には時間を止められます。
ステーションキッズのやるべきことは”駅長さん”と呼ばれる人から頭の中の声として届けられます。
リーダーのきみたけさん、声をかけてくれたフタバコさん、姿を消せるポックに鉄道ファンのロックそれからユータ。いつも一緒の緑と馨と泉。途中から仲間になった乱暴者のタカギタミオと、自分から仲間になったフクシマタミオ。そして、一人だけ特別のミンちゃん。
何故、ステーションキッズは生まれたのか？ステーションキッズを卒業したらどうなるのか？駅長さんとは誰か？
人は死んだらどうなるのか？
学校では教えてくれないいろいろなことを教えてくれます。
やさしくて、元気が出て、少しかなしくて、とても大切なことを考えさせてくれる寓話です。
皆さんも是非、読んでみて下さい。

竹蔵

2023/12/24

なんてしっかりした子ども達なんでしょう。責任感、使命感、そんなのが大きく成長させたのかな。フタバコちゃんはまた函館に行く機会を作るのかな?