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超・階級 グローバル・パワー・エリートの実態
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2009/06/24 |
JAN | 9784334962074 |
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超・階級
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・スーパークラスの有資格者は6000人程度で、職務によって資格を得ている。 ・グローバルエリートは、階層内で強固に結ばれかつ排他的コミュニティを形成している。(ダボス会議などに集まるのは、世界を統制するなどではなく、直に会って相互理解を深めるため、もしくは自分にとって見返りを与えてくれる相手に出会うため) ・パレートの法則。世界の成人人口の10%が世界の富の85%を所有している。(常に世界は不均衡であり、富の歴史は搾取の歴史) ・指導者など限られた階級に居る人間を本当に理解できるのは、同じ階級に属する人間だけ。(それだけに強固な関係を構築出来る) ・教育は社会資産であり、教育を制限することでエリートは排他的存在になれる。 ・グローバル化の弱点は、国家的視野に立つ政府とグローバルな性質を持つ市場とのバランスが崩れる事。 ・スーパークラスは不平等を基盤とする世界の頂点におり、利己的なルール策定者である。 ・多くの英語圏国で高額所得者層が大幅に増えているのに対して、ヨーロッパ大陸や日本では増えていない。 ・最上位の富裕層は、並の富裕層の2倍の早さで金持ちになっている。 ・アメリカよりも社会流動性が低いのはイギリスだけ。 ・最近の研究や事例によれば、経営者の報酬はどうひいき目に見てもあまり業績とは関係ないようだ。 ・アリストテレスは、不公平が起こる原因は強欲にあると考えた。 ・現代のスーパークラスの会員名簿は、どの時代よりも流動的。 ・専制的支配者の大半は貴族を避難する事によって人気を集めた扇動家。 ・全世界との関係を絶ったことで明は大きな代償を支払った。 ・多国籍企業は今や国家に匹敵するほどの政治的・経済的影響力をもつようになった。 ・国境を越えて活動する能力は国家をしのいでいる。 ・企業の役員会等では、毎回三分の一の時間をコンプライアンス問題の費やしている。 ・企業は明らかに経済成長と企業統合によって巨大化している。 ・大統領が不当に権限を獲得し、議会が責任を放棄するというパターンは歴史を通じて何度となく繰り返されてきた。 ・無知な有権者は非常に操作されやすい状態、もしくはたんに政治から手を引いた状態にあり、大統領の権力に対する主要な抑制機能はもはや働かない。 ・アメリカ人は知識よりも信念に基づいて行動する傾向があります。だから自分とよく似た衝動をもつ指導者を好む。 ・アメリカの政策決定機関は金融コミュニティに支配されている。 ・湾岸戦争もイラク戦争も石油会社の権利を守る戦争。 ・一般に企業は国際主義派であり、自由な資本移動と安い労働力を追求する。いっぽう労働者は国家主義派であり、とくに雇用喪失につながる移民流入や貿易協定に脅威を感じている。 ・グローバル化により生じた問題を解決する、グローバルな統治機能はない。 ・永久戦争という概念。→軍事スーパークラスの糧。 ・テロの主要な目的が、最大の恐怖を引き起こすことにあるとすれば、いつも人々の頭の中にあって、われわれの秩序感覚を支えているイメージを選んで、劇的に破壊するというには理にかなったやりかた。(世界貿易センタービル) ・科学界ほどグローバルなネットワーク、協力、コミュニケーションという共通認識のもとに築き上げられたコミュニティはない。 ・世界最大の勢力はだんぜんキリスト教で、21億人。イスラムが15億人。ヒンズー9億人。中国古来の諸宗派3億9千。仏教3億7千。 ・悪化する貧困、失業率、非識字率、政治的抑圧に不満を募らせるイスラム教徒が、原理主義に引き寄せられている。 ・インターネットの到来により、中国の社会統制は終わった。 ・陰謀説は目に見える原因と目に見える結果とのあいだのバランスをとろうとする基本的欲求を見たし、重大な結果は偶然の産物ではないというわれわれの感覚を満足させる。(人間は不安定な思考状態に耐えられない。安定するための、理屈や存在を作り出す) ・スーパークラスの女性が占める割合は6.3%。
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★置いて行かれた世界★日本人で実質的に登場するのは三菱商事元社長の槙原稔だけ。戦後の混乱期に高校から米国に留学できる能力と環境。唯一のグローバルエリートなのか。ガイトナーがデリバティブ市場の危機に対応するとき、14社を集めて内輪で議論すれば済んだと指摘するが、スイス、ドイツ、アメ...
★置いて行かれた世界★日本人で実質的に登場するのは三菱商事元社長の槙原稔だけ。戦後の混乱期に高校から米国に留学できる能力と環境。唯一のグローバルエリートなのか。ガイトナーがデリバティブ市場の危機に対応するとき、14社を集めて内輪で議論すれば済んだと指摘するが、スイス、ドイツ、アメリカ、イギリスと欧米の企業ばかりで、日本企業はなかった。本書で繰り返し語られるように、グローバルトップにとっては「世間は狭い」、そして日本人はいないのだろう。 物語がプライベートジェット機のガルフストリームから入るのはうまい。チリの首都サンティアゴのエル・ゴルフ一体はまるで先進国というのも印象深い。ただし歴史を振り返る点はやや冗長にも感じる。 以下、印象に残った点を個条書きで。 ・ロックフェラーのスタンダード・オイルが分割されて、エクソン、モービル、シェブロン、などに分かれた。後継企業の総売上高は2006年に9360億ドル。ロシアのGDPを上回る。 ・ニューヨーク連銀元総裁のマクドナーは、グローバル金融における実力者はせいぜい2,300人との考えに同意する。彼らは自分の会社を成功させるためにできることは何でもする。しかしシステム全体を保護する必要があることも十分承知しているので、市場全体が困難に陥っているときには他社を押しのけるような過酷な方法は取らない。 ・ヘッジファンド業界は絶頂期でMBAの新入社員の基本給が年間20万~30万ドル。ボーナスはその倍くらい。いまやPE会社は初任基本給が年30万~40万ドル。ボーナスを含め1年目に120万ドルはもらえるという。 ・「石油の世紀」の著者ダニエル・ヤーギンによると、エネルギーにかかわるスーパークラスで真っ先に名前があがるのが、アラムコ前CEO(石油相)のアリ・ナイミ。もうひとりは中国海洋石油総公司(CNOOC)会長の傅成玉(ふせいぎょく)。ふたりとも政治的なつながりを生かしたと言うよりもワーカホリックだという。 ・政治コンサルタント(例えば英国のグールド)は、各国のトップを顧客に持つ。そこに国を超えた政治ネットワークが生まれる。 ・国際機関は単独では何もできない。ダボス会議やクリントングローバルイニシアティブのインフォーマルな集まりの方が強い。 ・軍人はメンバーが入れ替わらないので密なネットワークを持つ。 ・日本の軍事費はGDP比では小さいかもしれないが、実学では440億ドルと世界5位。1位のアメリカだけ5290億ドルと断トツ
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