商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
| 発売年月日 | 2009/07/02 |
| JAN | 9784492371077 |
- 書籍
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新訳 大転換
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新訳 大転換
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商品レビュー
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・市場経済の勃興には、労働の商品化=労働市場の形成が必要であり、イングランドでは第一次・第二次エンクロージャーによってなされた。王権は囲い込みを制限しようとしたが、議会は遂行しようとした。機械生産は、労働と原材料の商品化が必要。 ・農業革命とともに市場は誕生したが、19世紀まで経済が市場に支配されることはなかった。生産と分配は、主として互酬・再分配・家政によった。クラ交易(バーターでなく、利潤はなく)、首長による徴収・貯蔵と再分配、ポトラッチ、村落共同体・荘園領主・家父長制家族による家政 ・市場は遠隔地交易から生まれ、それは財貨の地理的偏在による。局地市場は近隣の生産物の交換。国内市場が自己調整的市場につながる。15世紀以降の中央集権化・商業革命、重商主義、都市ギルドの再編による全国化が国内市場を統合。 ・18世紀末から19世紀に西欧で自己調整的市場が生まれる。労働・土地・貨幣の商品化。産業革命による機械生産がこれらの商品化を要請。社会は経済の付属物に。 ・1795年のスピーナムド法(救貧法改正。1834年まで)が労働の商品化に対する最後の抵抗。失業・貧困者だけでなく有業貧困者も定額に達するまで給付対象にしたが、労働の質の低下と賃金引上げ誘因の減少をもたらした。また、救貧税の高負担は小規模な土地保有農・借地保有農の没落をもたらした。賃金労働者を雇用する地主にとっては賃金を低く抑えることができた。 ・19世紀半ばにイギリスでもようやく自己調整的市場の制度化、1816年貨幣法(金本位制)、1844年イングランド銀行による金兌換紙幣、1834年救貧法改正、1846年穀物法廃止。(1833年奴隷制度廃止、1849年航海法廃止) ・自己調整的市場の拡張は、「経済自由主義の原理」と市場の破壊からの「社会防衛の原理」を生む。 ・市場は人間に対しては、共同体の庇護から切り離すことになり失業をもたらし、土地(自然)に対しては安全保障上の食糧確保の問題や小農の破滅をもたらし、貨幣については不況時の破滅的デフレをもたらす。これらへの社会的防衛策が必然となる。 ・自己調整的市場に対する各国の保護主義的対抗は、軋轢を生み、金本位制が消滅すると世界市場文明は崩壊した。 ・最後に市場文明の崩壊に対し、土地、労働、貨幣を市場から取り除く、新たな「複合社会における自由」を提案するが、ユートピア的。
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「大転換 市場社会の形成と崩壊」カール・ポラニー この本を読んで強い衝撃を受けるとともに、「あぁ、そういうことだったんだ」と私が生きているこの社会についてもう一歩踏み込んで理解できたように感じています。 この衝撃を例えるならばこうです。 わたしは子供のころ、「ビートルズは普通、代り映えしない」、「ストーンズはクセが強くて、カッコいい」と感じていました。 ところがその後、音楽を聴き続けた結果、その構図はまったく正反対であることに気づきます。 むしろ、ストーンズはR&Bの流れを汲んだ保守派、ビートルズこそがその後の音楽シーンをがらりと変えてしまうほどの革新派だったのだと理解したときの衝撃です。 当たり前だと思っていた「市場経済」こそが実は人工的な発明であり、その後の人間社会をがらりと変えたということがこの本に書かれています。 ポラニーの分析によれば、19世紀に採用された「市場経済」というシステムが社会に大きな衝撃をもたらし、それに対する社会の自己防衛反応が20世紀の破局(ファシズム、世界大戦)をもたらしたということです。 内容について詳しく書くのは私には荷が重いため、強く印象に残ったキーワードをふたつご紹介します。 【悪魔の挽き臼】 市場ルール(経済)に社会を適合させようとして人間関係や規範を引き裂き、個人を分断するメカニズムのこと。 本来、経済は人間社会の仕組みの下に位置付けられていましたがこの順位が逆転、共通の市場経済のルールのもとで人間社会はその下層に位置付けられました。 【擬制商品】 「労働(人間)」、「土地(自然)」、「貨幣」のこと。 これらを商品のように取り扱うことで社会と環境が破壊されることにポラニーは警鐘を鳴らしました。 これらふたつのキーワードは特に強く心に残りました。 この本を読んで理解したのは、市場経済により解体されそうになった社会を守るための反作用のひとつとして、社会主義が位置づけられるということです。 これは私にとっては天地が逆転したような衝撃です。 「社会主義」といえば、「全体主義」、「中央計画経済」、「権威主義」という負のイメージが付きまといますが、ポラニーの言う社会主義とは単に社会を守ろうとする動きのことです。 一部の極端なイメージを持って、この考え方そのものを切って捨てるのは行き過ぎだと思います。 わたしの意見ですが、「社会主義」と対置されるのは「資本主義」や「自由主義」ではなく、あくまで「個人主義」。 こう考えれば、どちらをとるかという二者択一の問題ではあり得ません。 うまいこと国家を運営していくにはちょうどよい塩梅で両者を取り込んでいく必要があります。 そもそも、「主義」という言葉を使って、個人と社会の二元論に持ち込むこと自体がナンセンスなのだろうというのが本書を読んで得られた気づきです。 最後に、このボリューム、この難易度の本を私が読むために生成AIの力が欠かせませんでした。 わかりにくい箇所の解説に始まり、私の解釈の妥当性の評価、これまで私が読んできた本との関連付けなどなど。とても豊かな読書体験になりました。
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東洋経済新報社 カールポラニー 「 大転換 」 自由主義経済(市場主義経済)を批判した国際経済学の本。訳者の解説や註解も充実しているが、かなり重厚な本 自由主義経済により、人間が市場により処理され、環境が破壊され、貨幣不足から企業が清算し、人間と社会が破壊されるという論...
東洋経済新報社 カールポラニー 「 大転換 」 自由主義経済(市場主義経済)を批判した国際経済学の本。訳者の解説や註解も充実しているが、かなり重厚な本 自由主義経済により、人間が市場により処理され、環境が破壊され、貨幣不足から企業が清算し、人間と社会が破壊されるという論調 自由主義経済により、経済のなかに社会が取り込まれている現実を見ており、人間や社会は自由を喪失していることを 批判している 著者の結論は、政治主導や計画経済を道具として使うことを 複合社会における自由としたもの。人間の自由が確保された社会のなかに経済を機能させるということだと思う 「十九世紀文明は崩壊した」から始まり、十九世紀文明下の四制度(バランスオブパワーシステム、金本位制、自己調節的市場、自由主義的国家)が 機能不全であることをテーマとした衝撃的な内容 市場の自己調節を自由にすることにより、市場が労働・土地・貨幣を商品とみなして支配し、人間が市場により処理され、環境が破壊され、貨幣不足から企業が清算し、人間と社会が破壊されるという帰結 著者の結論は、複合社会における自由の確立〜豊かな自由を創造する意志により、権力と計画化を道具として使うこと ファシズム、社会主義、ニューディールなど社会的な大変動の源泉は、自己調節的な市場システムを打ち立てようとした経済的自由主義のユートピア的試みによるものと批判 ファシズムの根源は市場経済システムの機能不全にあるとし、ファシズムは、民主的制度の破壊を伴う市場経済の改革であった〜人間の自由と平等、人間相互の連帯は破壊されるとしている 十九世紀より前の時代に、生産と分配が秩序が維持された行動原理 *互報〜対称性に助けられて機能 *再分配〜中心性をもつ場合に機能 *家政〜閉ざされた集団で機能 十九世紀文明 *1815年から1914年まで100年間の平和という現象を生み出した〜バランスオブパワーの成果 *十九世紀の歴史は、市場の拡大とそれに対する社会の抵抗という二重の運動 *十九世紀文明の崩壊は自己調節的市場とそれに対する社会の基本的な要求との葛藤〜社会が経済システムに優位に立つ ロバートオーウェン *人間は市場社会に存在する悪を取り除かなければならない *悪を取り除くためには、何らかの強制が必要〜それは人間の自由には限界があることを意味
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