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千年の黙 異本源氏物語 異本源氏物語 創元推理文庫
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千年の黙 異本源氏物語 異本源氏物語 創元推理文庫

森谷明子(著者)

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千年の黙 異本源氏物語 異本源氏物語 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2009/06/12
JAN 9784488482015

千年の黙 異本源氏物語

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商品レビュー

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2024/05/24

 第13回鮎川哲也賞受賞作で、森谷明子氏のデビュー作である。今年の大河ドラマの主人公紫式部が探偵役の平安ミステリーを再読した。時代的には長保元年(1000年)から、紫式部の没後の寛仁4年(1020年)までを描いている。  本作は3部構成で、第1部「上にさぶらう御猫」では、紫式部...

 第13回鮎川哲也賞受賞作で、森谷明子氏のデビュー作である。今年の大河ドラマの主人公紫式部が探偵役の平安ミステリーを再読した。時代的には長保元年(1000年)から、紫式部の没後の寛仁4年(1020年)までを描いている。  本作は3部構成で、第1部「上にさぶらう御猫」では、紫式部は藤原宣孝と結婚して長女賢子が生まれたばかりである。「源氏物語」を書き始めた頃であり、のちに仕えることになる藤原道長の娘彰子は入内前。あたかも出産のために、宮中を退出する中宮定子に同行した帝ご寵愛の猫が行方不明となる。左大臣藤原道長は猫探索の指令をだすが、いったいどこへ?  第2部「かかやく日の宮」では、存在していたかもしれないと言われる幻の帖「輝く日の宮」の謎を追う。作者は「存在説」に立っており、なぜ失われて後世に伝わらなかったのか謎を追う。    第3部「雲隠」とは、題名だけで本文が存在しない帖のことである。もともと題名だけで本文は書かれなかったとする説と、本文はあったが紛失したとする説があるという。ここでも作者は、「本文は書かれていた説」に立っている。なぜ題名だけしか伝わっていないのか、本文は一体どうなったのか?  読み終えると、全編を通じて藤原道長のラスボス感が、文章の底から浮かび上がってくるような印象がある。それから時々登場する藤原実資がいい味を出している。ちょっと言い過ぎかもしれないが、大河ドラマで演じている秋山竜次そのままかと。 

Posted by ブクログ

2024/04/13

毎月参加している横浜読書会 KURIBOOKS で2020年から始まった源氏物語の読書会。 1年で源氏物語を読み通すというのを三年続け(つまり、3回読んで)、今は4年目(4週目) ここにきて、だんだんわかってきた気がする。 というか、源氏物語の周辺本を読む余裕が出てきた。 紫...

毎月参加している横浜読書会 KURIBOOKS で2020年から始まった源氏物語の読書会。 1年で源氏物語を読み通すというのを三年続け(つまり、3回読んで)、今は4年目(4週目) ここにきて、だんだんわかってきた気がする。 というか、源氏物語の周辺本を読む余裕が出てきた。 紫式部の生きていた平安時代を舞台に、 行方不明になった中宮定子の愛猫探しなどの小さな謎を、紫式部がホームズ役となって解決していく、連作短編でありながら、各短編を通して「源氏物語」の研究者の中でも意見が分かれる 失われた帖「かかやく日の宮」は存在したのか?という謎も追う。というか、作品としてはこっちの謎に挑むというのが本編かな。 実際には「かかやく日の宮」の謎だけではなく、なぜ「雲隠」の帖が、題名だけが残り、本文が無い謎も解いてる。 源氏物語を読んでいなくても、読めるけれども、読んでいたら、「かかやく日の宮」の帖がなぜそんなに重要視されるのかがわかるかも

Posted by ブクログ

2024/03/02

あの紫式部が安楽椅子探偵! 3章の時間の流れも良い。 もちろん源氏物語のあの巻とあの巻の謎への解釈が良い。

Posted by ブクログ

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