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「とはずがたり」を旅しよう 古典を歩く9 講談社文庫
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「とはずがたり」を旅しよう 古典を歩く9 講談社文庫

富岡多惠子(著者)

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「とはずがたり」を旅しよう 古典を歩く9 講談社文庫

597

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1998/05/15
JAN 9784062637763

「とはずがたり」を旅しよう

¥597

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2015/02/24

源氏物語の世界が現実に在った!後深草院の「女房」二条(久我あかこ)の後深草との一四歳での初夜から、恋人・「雪の曙」、「有明の月」、近衛大殿との関係、この二人の実名まで西園寺実兼、仁和寺の高僧・性助法親王(後深草の弟)まで明らかなのか。そしてなんと後深草のライバル・弟・亀山院まで。...

源氏物語の世界が現実に在った!後深草院の「女房」二条(久我あかこ)の後深草との一四歳での初夜から、恋人・「雪の曙」、「有明の月」、近衛大殿との関係、この二人の実名まで西園寺実兼、仁和寺の高僧・性助法親王(後深草の弟)まで明らかなのか。そしてなんと後深草のライバル・弟・亀山院まで。南北朝迭立の元祖二人の時代であると考えると興味深い。著者は女性でありながら、「ここまで書くか!」と思うほど、性に奔放に生きた(或いは翻弄された?)女性の経験談が書になっているのは、日本古典文学における女性の凄さをここでも知った思いがする。晩年の後深草との出会いの場面は一人の女性の人生をふり返らされ、無常を感じる場面である。「とはずかたり」が1938年まで知られておらず、偶然に発見されたとは!世紀の発見!この本は所縁の地を訪問した写真が出てくるが、隅田川、須磨明石というと、伊勢物語、そして源氏物語を二条が意識していたことがよくわかる。「名にし追はばいざこととはむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」(業平)に対して、二条が「たづね来しかひこそなけれ隅田川すみけん鳥の跡だにもなし」と詠んだ紹介が楽しい。

Posted by ブクログ

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