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生誕の災厄
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生誕の災厄

E.M.シオラン(著者), 出口裕弘(著者)

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生誕の災厄

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 紀伊國屋書店出版部
発売年月日 2009/05/01
JAN 9784314001472

生誕の災厄

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商品レビュー

4.6

8件のお客様レビュー

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2021/01/16

2021Jan.16th 反出生主義という言葉をたまたま見つけて、それについて調べてゆく中でシオランを知った。記憶をたどると、自分は遅くとも10代の中頃くらいからその思想を持っている。この本はタイトルの通り、生まれたことの不都合について書かれた本である。読む人によってはネガティブ...

2021Jan.16th 反出生主義という言葉をたまたま見つけて、それについて調べてゆく中でシオランを知った。記憶をたどると、自分は遅くとも10代の中頃くらいからその思想を持っている。この本はタイトルの通り、生まれたことの不都合について書かれた本である。読む人によってはネガティブ、あるいは虚無主義的に見えるかもしれないが、自分にとってこの本はよいものとして作用した。最初の文を読んだ瞬間に読むことをやめられなくなってしまって、休むことなくすべて読んでしまった。陰鬱なテキストを読みながら、どんどん活力を増してゆく自分が愉快で仕方がなかった。散文調で書かれており、本の分厚さとは裏腹にすいすい読むことができた。反出生主義は少なくとも親に主張するべきではないと思うし、他者の共感を簡単に得られるとも思わない。ただ、この本があるだけで救われたような気持ちになった。唯一共感できなかったのは言語についての主張。母語以外の言語を使うことに対して否定的な作家は珍しいと感じた。ルーマニア語とフランス語の間での葛藤があったのかもしれない。この本はこれからも何度も読むと思う。

Posted by ブクログ

2020/10/17

自殺を考えている人は読んだ方がいい。まあ生きる方法も死ぬ方法も書いてあるわけじゃないけど、どこかしら安堵する箇所があるはずだ。それで万力の圧力が緩むみたいなことがあるはずだ。 そうなんだよな、もう生産も闘争もしたくねえのよ。それでどうすりゃいいのかは分からないけど、人類の愚鈍は...

自殺を考えている人は読んだ方がいい。まあ生きる方法も死ぬ方法も書いてあるわけじゃないけど、どこかしら安堵する箇所があるはずだ。それで万力の圧力が緩むみたいなことがあるはずだ。 そうなんだよな、もう生産も闘争もしたくねえのよ。それでどうすりゃいいのかは分からないけど、人類の愚鈍は仕方のないことなのだし、とりあえず横になろうか。と思える。だから何だかは分からない。それが良いかとかは知らない。 シオラン文庫になってほしいんだけどな。なんでこんなにマイナー扱いなのか。

Posted by ブクログ

2020/06/17

死よりもこの世に生まれてきたことこそが真の災厄と短文で説いていく図書。どのページから読んでも特に問題なく、悲観的な気分になっているときは、たぶん好みの文章を見つけることができると思う。

Posted by ブクログ

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