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君は永遠にそいつらより若い ちくま文庫
638円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/05/10 |
JAN | 9784480426123 |
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君は永遠にそいつらより若い
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君は永遠にそいつらより若い
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商品レビュー
3.9
138件のお客様レビュー
何かが起こった後の不穏な空気を孕みながら、本題にふれずにダラダラ進んでいく感じが、どこに向かっていくのかわからず、大丈夫かな、と多少不安になりながらも、ポツポツと挟まれるじめっとしたヒントのようなものを頭で繋げながら最後まで一気に読んでしまった。 絡むエピソードがどれも強烈で、...
何かが起こった後の不穏な空気を孕みながら、本題にふれずにダラダラ進んでいく感じが、どこに向かっていくのかわからず、大丈夫かな、と多少不安になりながらも、ポツポツと挟まれるじめっとしたヒントのようなものを頭で繋げながら最後まで一気に読んでしまった。 絡むエピソードがどれも強烈で、主人公の周りに集中して起こるのはドラマが過ぎるけど、現実ではそれぞれの事件は日々起こっていて、私もまたそんなエピソードを持っていて、この物語の登場人物の1人だ。 イノギさんの過去の詳細が回想される場面は不意打ちで、胸に重りが乗ったみたいになった。 自分に対してどこか諦めた態度や、他人への嫉妬心も静観し部外者みたいに分析するホリガイは、若干22歳の若者というより、ミドルエイジみたいだな、と思ったりもしたけど、所々で突然衝動に突き動かされ、彼女曰く、"変"な部分が理性を突き破って面にでる。そんな情熱?を秘めているところに、あぁ、彼女はただ、若者特有の迷いの中にいるのだなと安心した。 彼女の思考には共感する部分が多く、児童福祉に関わろうと思った理由には(自分が児童福祉に興味を持った理由と同じで)とても共感した。 "それはあまりにもつたなく、衝動的なものだったからだ。……それをうまく他の人に説明する自信はまだなかった。その男の子のことを考えるときの、私の心の内は、明らかに標準の大人として不適切だと思われたし、どこか妄想じみてもいた。”
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※このレビューにはネタバレを含みます
京都で学生時代過ごしたので、下宿やバイトや街並みの暮らしの感覚が甦りながら読んだ。初めて読むタイプの作品だった。つらつらと文章が続くが不愉快や退屈な感じはなく、私もポチョムキンなので少し笑いながら読み終えた。 「きみは永遠にそいつらより若い」という題名に、日々業務でおじさんに囲まれそいつらの気の使えなさに憤怒しているこの本を貸してくれた友人は惹かれたというが(つまりどんなときも発揮される私たちの若さという利点を彼女はこのタイトルにも見出した)、どちらかというとこのタイトルは被る側の情景に近い気がした……のだけど読み損ねている部分も多く察しが足りないかも。とにかく、どんなことがあってもそれを乗り越えて年を重ねたとしても同じくそいつらも年をとっていて、永遠にきみはそいつらより若く、風景は変わらないのだ……というような?とにかくそういうどうしようもなさに対する怒り?ムカつき?を読み終えた後に感じた。 面白かった。
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津村さんの本は、日頃考えているけど、他人にはなかなか言えないモヤモヤを書いてくれる。でも、全てまだ理解できてない感じだけど、全然嫌じゃない感じ。空気も含めて読むって感じ。
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