商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/04/08 |
JAN | 9784087605716 |
- 書籍
- 文庫
チャンセラー号の筏
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チャンセラー号の筏
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
登場人物が多すぎず、かつ個性豊かで誰が誰か分からなくなる事がなくてとても読みやすかったです。どこまでも深い海の恐ろしさや飢え・乾きの苦しみ、極限状態で変わっていく感情の描写に引き込まれました。漂流という誰もが重苦しい気持ちになる状況下でもミス・ハーベイとアンドレがすっと風を通して...
登場人物が多すぎず、かつ個性豊かで誰が誰か分からなくなる事がなくてとても読みやすかったです。どこまでも深い海の恐ろしさや飢え・乾きの苦しみ、極限状態で変わっていく感情の描写に引き込まれました。漂流という誰もが重苦しい気持ちになる状況下でもミス・ハーベイとアンドレがすっと風を通してくれるのも辛くなりすぎなくて良かったです。 帆船の部位の名称がまとまっている画像などを用意しておくと読みやすいと思います。 それから、ピエ、プスという馴染みのない単位が出てくるので、それも確認しておくと良いです
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訳が良いのか古い小説とは思えない臨場感がある。終盤人肉食を阻止したアンドレがバカなことをした思ったくらい飢餓に共感していた。
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航海中の火災を原因に帆船から筏に乗り込み陸地を目指す物語。 実際に1816年に遭難した『メデューサ号』の悲劇をヴェルヌが子供時代に聞いたことが、創作のきっかけになっているそうです。 正直、途中までだらだらした感があったり、疑問に思うこともあったが(なぜ船長は航路を誤ったのか?...
航海中の火災を原因に帆船から筏に乗り込み陸地を目指す物語。 実際に1816年に遭難した『メデューサ号』の悲劇をヴェルヌが子供時代に聞いたことが、創作のきっかけになっているそうです。 正直、途中までだらだらした感があったり、疑問に思うこともあったが(なぜ船長は航路を誤ったのか?など)、飢えや喉の渇きと闘う筏上の人物の描写には迫るものがありました。 漂流そのものよりも、終盤の核心として武田 泰淳『ひかりごけ』のテーマと同じものが深く心に残りました。
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