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僕がなめたいのは、君っ!(3)
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僕がなめたいのは、君っ!(3)
¥649
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
大幅UPしたラヴ成分と緻密なストーリー展開で「化けた」会心の作
これは見事に「化けた」と言うべきだろうか。ライトノベル的要素をふんだんにバランス良く盛り込んで、格段のレベルUPを果した第3巻である。まず何と言っても主人公【洋】とヒロイン【莉花】との嬉し恥ずかし甘々シーンが大幅に増えたことを特筆せねばなるまい。操られての超デレデレな豹変もあって...
これは見事に「化けた」と言うべきだろうか。ライトノベル的要素をふんだんにバランス良く盛り込んで、格段のレベルUPを果した第3巻である。まず何と言っても主人公【洋】とヒロイン【莉花】との嬉し恥ずかし甘々シーンが大幅に増えたことを特筆せねばなるまい。操られての超デレデレな豹変もあって、これまでの不足感を一気に払拭する大盤振る舞いである。さすがに後半は甘さが過ぎてこっぱずかしくなるクサさすら(特に洋が)醸していたが、これはこれで良い。読んでいてニヤニヤしてしまう展開はやっぱり良いのである。洋は相変わらずの見事なヘタレっぷりだが、何気に莉花さんのハートをがっちり掴むような言動をしておきながら、下心もなければ自覚もない見事なニブチンでもある。それに対してなかなか素直じゃない天の邪鬼な莉花さんだが、洋と帆鳥ちゃんのちょっとした場面に勘違いして過剰反応、一時期は深刻な状況に陥ってしまう。これはさすがにショック受け過ぎでしょ莉花さん、だったら普段からもう少し洋にデレてあげてよ、と思えなくもないほどである。そして秀逸なのが本編。幾重にも重ねられた展開により次から次へとピンチが訪れ、それを打開するために1人また1人と相対していく中で、最後に洋と莉花さんの2人だけで最大の敵に立ち向かうことになる演出がニクい。しかも作中に出てくる「なめ賢人」の伝承を絡めて、切り札と思われた古来の武器に起こったまさかのズッコケ展開を1つ挿んでおいてから「愛の迷信」を実践させてしまうオマケ付きである。もはや本シリーズのお約束となった、莉花さんが洋の名前を1度だけ呼ぶシーンも実に効果的。読んでいてワクワクして楽しくなる見事な展開と言えよう。実はほとんど登場機会のなかった【オズガ】なる少女が次巻では鍵を握りそうだし、洋の隠された秘密も少し明かされたりしており、楽しみが尽きないシリーズになってきた。
DSK