商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2009/04/08 |
JAN | 9784569708010 |
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死線を越えて
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商品レビュー
2.3
3件のお客様レビュー
3.0前半は全く面白くない。後半、スラムに入った時点からドキュメンタリー的面白さ。労働運動、人権の歴史の目覚めが描かれる。
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賀川の青年時代の姿は青春小説のよう。明治学院を中退し、徳島へ戻った主人公の栄一は父との確執を抱え、教会で出会った幼馴染の鶴子と恋に。そして別れ。しかし、この時代の信仰はまだ普通。後半は神戸の貧民街に移り住んでの伝道、そしてそこでの生活の日々。当時の神戸の貧民窟の凄まじい劣悪さには...
賀川の青年時代の姿は青春小説のよう。明治学院を中退し、徳島へ戻った主人公の栄一は父との確執を抱え、教会で出会った幼馴染の鶴子と恋に。そして別れ。しかし、この時代の信仰はまだ普通。後半は神戸の貧民街に移り住んでの伝道、そしてそこでの生活の日々。当時の神戸の貧民窟の凄まじい劣悪さには圧倒される。そこで出会った小秀という女性も「栄一さんの真似はできない」とびっくりする世界がリアルだ。そこで再会した鶴子のセリフもまた、同様。賀川の活動が多くの人々にとって驚異の自己犠牲の上に立っていたことを感じる。キリスト教社会主義者を名乗った活動なのだが、キリスト教色をあまり感じさせないことは意外で、そこが読み易さにつながっている気もした。
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1920年(大正9年)に出版され、大ベストセラーになった。佐野眞一「カリスマ」内で紹介された作品で、神戸の貧民窟で生活しながら布教活動に努め、生活協同組合を広めた賀川氏の記録というので興味を持ち、kindle版で購入した。 しかーし!なんじゃこりゃ、実にがっかりな内容だ。 か...
1920年(大正9年)に出版され、大ベストセラーになった。佐野眞一「カリスマ」内で紹介された作品で、神戸の貧民窟で生活しながら布教活動に努め、生活協同組合を広めた賀川氏の記録というので興味を持ち、kindle版で購入した。 しかーし!なんじゃこりゃ、実にがっかりな内容だ。 かなりの大作ではあるが、本の半ばに到達するまで一切貧民窟も神戸もなし。明治大学を中退して徳島県に帰り、父親に叱られては反抗したり、恋人的存在の鶴子とやらといちゃついたりと話は一向に本題に入らずだらだらと進み、いらいらする。 やっと貧民窟に移り住み、話が面白くなってきたところで、ある会社の組合活動を扇動した罪で逮捕されて幕引き。なんだそれ。 それにしても、いわゆる偏見で、貧民窟といえば神戸の長田あたりかと思いこんでいたら、新神戸駅近くの葺合なんですって。このころは日本も貧しくて、中国を笑えないほど道徳観がなく不潔だったみたい。そのあたりの話を深く知りたかったのに…なんとも残念な小説である。
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