1,800円以上の注文で送料無料

ひとの最後の言葉 ちくま文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫

ひとの最後の言葉 ちくま文庫

大岡信【著】

追加する に追加する

ひとの最後の言葉 ちくま文庫

880

獲得ポイント8P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2009/03/12
JAN 9784480425836

ひとの最後の言葉

¥880

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2015/06/12

夏目漱石、松尾芭蕉、渡辺崋山、正岡子規、岡倉天心といった人びとが、死に対してどのように向き合い、死に際してどのような言葉を残したのかを考察している本です。 旅をみずからの生そのものとして生き、「軽み」の境地に至った芭蕉が、死の床で見せた俳諧への情熱を手がかりに、彼のめざした「風...

夏目漱石、松尾芭蕉、渡辺崋山、正岡子規、岡倉天心といった人びとが、死に対してどのように向き合い、死に際してどのような言葉を残したのかを考察している本です。 旅をみずからの生そのものとして生き、「軽み」の境地に至った芭蕉が、死の床で見せた俳諧への情熱を手がかりに、彼のめざした「風雅」とは何だったのかを考察しているところなどは、おもしろく読みました。 また、岡倉天心が死に際してインド人女性プリヤンバダとの往復書簡を手がかりに、死にゆく者と後に残される者との交流を追った章もおもしろいのですが、もう少し他の例も取り上げてほしかったように思います。 ところで、本書の冒頭にマルセル・デュシャンの墓碑銘である「さりながら死ぬのはいつも他人」という言葉が引用されており、著者はこれを「死の忘却」に近い理解しているように読めるのですが、ここに示されているのはむしろ、「一人称の死」の不可能性を示すものとして理解してこそ、デュシャンらしいアイロニーが生きてくるのではないかと考えます。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品