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アイヒマン調書 イスラエル警察尋問録音記録
3,740円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2009/03/13 |
JAN | 9784000220507 |
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アイヒマン調書
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アイヒマン調書
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
アーレントの「エルサレムのアイヒマン」を読んだので、おおまかな内容はわかっているつもりで、確認のために読んだ感じ。 だったのだが、これはちょっとスリリングであった。取り調べ側が、アイヒマンの「わたしは上からの命令に従っただけ」「それはわたしの担当ではない」というのらりくらりとし...
アーレントの「エルサレムのアイヒマン」を読んだので、おおまかな内容はわかっているつもりで、確認のために読んだ感じ。 だったのだが、これはちょっとスリリングであった。取り調べ側が、アイヒマンの「わたしは上からの命令に従っただけ」「それはわたしの担当ではない」というのらりくらりとした回答に対して、「では、この文書をみてください。ここにあなたのサインがありますよね」みたいな形で事実を突きつけながら、追い込んでいく。 ちょっとした心理戦をみているような感じで、徐々に、アイヒマンもかなりの部分を認めざるを得ないところに追い詰められている。でも、結局は、「上から命令されれば、当時はしかったなかった」というところに発言は収まっていくのだけど。 アーレントもアイヒマン裁判の資料として数千ページの警察の取り調べ調書を読んだと言っているが、アーレントが問題にしているやりとりはあまり確認できなかった。 この本は、録音記録からの編集ということなので、裁判資料とはことなるということなのかな。 事実関係として新しいことはなかったが(というかアイヒマンの言っていることの信憑性は低い)、アイヒマンという人の性格といったものは、よりリアリティをもって感じることができた。 状況に応じて、都合よく発言を変えていく、そして取り調べの警察に対して、媚びるような発言をするところとか、まさに「悪の陳腐さ」だな。そして、人の気持ちを思いやるということがほとんど感じられないところも、陳腐な役人がとてつもない犯罪を行うことができた理由の一つとして、感じた。
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アイヒマンはアウシュビッツとマイダネク強制収容所を視察した結果、そこでの抹殺工程を考え出した人物でもあった。ただし、彼は他人が苦しむのを見て快楽を覚えるサディストではなかった。アイヒマンはほとんど事務所の中で自らの仕事に線ねんし、結果として数百万人の人間を死に追いやったのである。...
アイヒマンはアウシュビッツとマイダネク強制収容所を視察した結果、そこでの抹殺工程を考え出した人物でもあった。ただし、彼は他人が苦しむのを見て快楽を覚えるサディストではなかった。アイヒマンはほとんど事務所の中で自らの仕事に線ねんし、結果として数百万人の人間を死に追いやったのである。一官僚として、彼は死に追いやられる人間の苦痛に対し、何の感情も 想像力も有してはいなかった。彼の尋問に当たったイスラエルの警察のレスから、自分の父親もまた大量虐殺の犠牲者の一人だったことを聞いて、アイヒマンは「驚愕」する。しかし、そのことに対しても、彼は部分的な責任しか認めようとはしなかった。彼自身は、レスの父親を含む数百万の人間の死に直接関与したわけではなく、単に移送したに過ぎない、それも命令によって。彼は再三にわたって、自分の責任と権限が強制収容所の入り口の手前だけに限られていたことを主張した。強制労働も殺人も遺体の償却も、彼の権限外だった。
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ホロコーストを実施する機関の重要な一員であったアイヒマンの尋問記録。 非常に興味深い。 必読書とも言える。
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