ラテン詩への誘い

國原吉之助【編著】

• 販売会社／発売会社: 大学書林
• 発売年月日: 2009/02/28
• JAN: 9784475018869

商品レビュー

2009/09/10

言わずと知れた（みんな知らないか……）國原吉之助。言わずと知れた（これはみんなけっこう知ってるかな）大学書林。ラテン詩といっても古典ラテン語、紀元前200年頃から後200年頃までの詩歌。韻律や朗読についても詳しい。10人の厳選された散文詩、叙情詩、叙事詩、抄。ディドとエネアスの悲恋の件もありますよ。発音、母音の長短にも詳しくて、解説、飜訳もばっちり。みなさん（って誰だ？）これで古典ラテン詩を味わいましょう。ただしこれは古典ラテン語なので、中世もしくは教会ラテン語（バチカンで使われているものとかね）とは少し違います。余談ですが、この本は今年の私の誕生日に、父がくれました。カードには、「百年兵を養うは、一日これを用いんがためなり」などという孫子の言葉が引用されていましたが、お父さん、古典ラテンはともかく、中世ラテンは、ちゃんと養生してしょっちゅう出兵させてますからね、ご安心を。