商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/03/06 |
JAN | 9784048675970 |
- 書籍
- 文庫
C3-シーキューブ(6)
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C3-シーキューブ(6)
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強さとは何かを既に知っているフィアの「強さ」
期末テストを控えた勉強会やみんなでプールなど、春亮とその仲間達全員参加のイベントが目白押しな第6巻。春亮を巡る恋の鞘当ては、あるにはあるが控えめにして、今回はみんなで楽しく過ごすことを意識的に演出しているようである。それは物語途中の、なかなか酷などんでん返しを際立たせるためであろ...
期末テストを控えた勉強会やみんなでプールなど、春亮とその仲間達全員参加のイベントが目白押しな第6巻。春亮を巡る恋の鞘当ては、あるにはあるが控えめにして、今回はみんなで楽しく過ごすことを意識的に演出しているようである。それは物語途中の、なかなか酷などんでん返しを際立たせるためであろう。前半でのフィアの心優しき振る舞いや、新登場【潰道】先生の悲しきエピソードなどでホロリとさせられた後だけに「流した涙を返せーっ」と言いたくもなる展開である。 今回のテーマはズバリ「強さ」であろう。ここでいう強さは、いわゆる孤高の強さでも毛の生えた心臓の強さでもなく、仲間と共に立ち向かう強さである。普段の切磋琢磨は当然ながら、同時に独りの限界も自覚し、一見歯が立たないと挫けそうなところを励まし合い助け合い知恵を絞って打開していく、そんな仲間を持つことの素晴らしさを示している。そしてそれは友情だけでなく立場を越えた信頼関係を築くことでも成り立つことを、フィアと潰道先生とのやり取り、それもフィアから先生に伝えることで示す含蓄ある演出が秀逸。人のために善いことしようとするフィアが、人から教わったことを、頑なに心を閉ざす先生に毅然と諭す姿が凛々しい。 ところでプールではいろいろとお約束な場面もあったが(クリーチャー最高)、そんなことよりもこのクリーチャーと同等以上のモノをお持ちの潰道先生が、有り得ないほどの悩殺水着(というかヒモ)をお召しになっていながら挿絵が無いことには絶望である。あと絵師さんに一言。『おわびにいんちょーさんおいていきますね…』でプラマイで言えば断然プラスになってるからお気になさらず。このいんちょーさんカワイ過ぎ。
DSK
フィアたちと錐霞、さらに白穂とサヴェレンティが春亮の家にやって来て、期末テスに向けてお勉強会を開催します。そこへ、理事長の指示を受けた春亮たちのクラスの副担任・潰道忌(かいどう・いみ)先生が、スコップ片手にお勉強会の監督にやってきます。呪われた道具のせいで妹を失った先生は、フィア...
フィアたちと錐霞、さらに白穂とサヴェレンティが春亮の家にやって来て、期末テスに向けてお勉強会を開催します。そこへ、理事長の指示を受けた春亮たちのクラスの副担任・潰道忌(かいどう・いみ)先生が、スコップ片手にお勉強会の監督にやってきます。呪われた道具のせいで妹を失った先生は、フィアたちと打ち解けることができず、お勉強会は重苦しい空気に包まれます。 そんな空気に耐えかねた春亮は、先生を連れて近所のコンビニに買い物に出かけます。そこで彼らは、お化けに襲われていると訴える少女・穏天崎切子(おんてんざき・せつこ)に頼られて、彼女を家で保護することになります。 やがて切子を追ってフォーティーン・クーンズベリという女が春亮の家に姿を現わします。フィアたちはフォーティーンと対峙し、何とか切子を守ることに成功します。しかし、期末テスト後の打ち上げで春亮たちが訪れたプールで、再びフォーティーンの襲撃を受けます。 全体のストーリーは、今回の事件を通してフィアと潰道先生が互いに心を開くようになるというエピソードになっていて、きれいな仕上がりです。ただ、切子の狙いやフィアが先生に協力を求める内容、あるいは戦闘の結末など、やや構成が粗いようにも感じます。全体のストーリーは悪くないだけに残念です。
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