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星はまたたき物語は始まる 科学と文学の出逢い
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 春秋社 |
発売年月日 | 2009/02/28 |
JAN | 9784393332900 |
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星はまたたき物語は始まる
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
推薦理由: 著者により「理系の文学論」であり「文系の科学論」であると位置付けられる本書は、多くの作品を紹介しながら科学と文学の見事な融合を示している。理系か文系かに囚われず、学問を楽しむ事を教えてくれる良書である。 内容の紹介、感想など: 素晴らしい本と出合った。科学と文学の壁...
推薦理由: 著者により「理系の文学論」であり「文系の科学論」であると位置付けられる本書は、多くの作品を紹介しながら科学と文学の見事な融合を示している。理系か文系かに囚われず、学問を楽しむ事を教えてくれる良書である。 内容の紹介、感想など: 素晴らしい本と出合った。科学と文学の壁を、これほど素敵な表現で易々と超えて見せた作品を読んだのは初めてだと思う。著者は早稲田大学教授で理学博士という科学分野の大御所であり、また科学を分かり易く伝えるサイエンス・コミュニケーションの第一人者でもある。著者は「学問とは本来、楽問である。つまり、物事を問う楽しみである。」という持論に基づき「娯楽性と知的好奇心が共存して融合し、ジャンルを超えた作品群の中で一体化することは、決して違和感のある話ではない。」と述べている。 本書は7章からなり、各章ではそれぞれの主題に基づく文学作品と、関連する物理学、生物学、天文学などの知識を紹介しているが、単に科学の解説に留まらず、科学者の人生や思想にも触れ、感動的な逸話も紹介されている。 小惑星の衝突をテーマに、伊坂幸太郎『終末のフール』、スピルバーグの映画『ディープ・インパクト』などを紹介しつつ、実際の小惑星大接近と地球への衝突の可能性について語る第1章をはじめ、池澤夏樹の透明感のある小説『星に降る雪』の主人公が働く地下千メートルにあるニュートリノ観測天文台「スーパーカミオカンデ」について説明し、宇宙からのメッセージを待ち続ける主人公の心情を綴る第3章、人の一生の幸不幸と、今、この宇宙が存在し、地球があり、生命の営みがある事が、信じられないほどわずかな可能性の上にある幸運であったことを対比させた第6章など、全ての章で語られる内容は、科学と文学、延いては理系と文系を区別する事の無意味さを教えてくれる。 本書では合わせて52の本と映画作品を取り上げている。物理学者であり文学者でもあった寺田寅彦の随筆などはさもありなんと思うが、映画をはじめ、様々な専門分野の本、小説、随筆、更には絵本までもが含まれる事に驚かされる。末尾に載せられた紹介作品一覧が大変参考になる。一覧を眺め、未読の本を端から読んでみたい衝動に駆られる。
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