直木孝次郎 古代を語る(5) 大和王権と河内王権

直木孝次郎【著】

• 販売会社／発売会社: 吉川弘文館
• 発売年月日: 2009/02/10
• JAN: 9784642078863

商品レビュー

2013/01/20

私にとってはちょっと読むのに力の要る本だった、ここで語られている舞台、「やまと」に住むものとして現地を自分の目で確かめることができる、いわゆる河内と呼ばれる地域に小学校時代から大学前まで住んでいたことも絡んで身近に知っておくべきであると思っている。今日竹ノ内街道を大阪側から奈良県に向かって車で走った、初めて走るこの道で大阪と奈良との続き具合が飲み込めた気がした。西から伊勢に向かう人で賑わったというこの道を古代の大和人も海に向かって行きかったのではないだろうか。竹ノ内峠を越えて横大路、伊勢街道へと続くこの道は大和盆地を南北に走る古代の下つ道、中つ道、上つ道を東西に横切る、この道を通して大和三山から柳本古墳群辺りにあったであろう大和政権と南河内にある巨大古墳の作り手ではないだろうかと思われる河内政権がどういうかかわりを持ったのか、もう少しこの本を読み進んでみようと思う。