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ワタリガラスはやかまし屋 創元推理文庫
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ワタリガラスはやかまし屋 創元推理文庫

クリスティン・ゴフ(著者), 早川麻百合(著者)

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ワタリガラスはやかまし屋 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2009/01/29
JAN 9784488190040

ワタリガラスはやかまし屋

¥990

商品レビュー

3.5

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2020/07/06

面白かった、殺人謎解きミステリ。主人公はNYNYのおしゃれなウェブデザイナーのレイチェル。彼女の叔母がコロラドでラプターセンターとバードサンクチュアリを運営していて、そこでの滞在中に3つの事件が起きる。1殺人事件、2叔母失踪、3ペレグリン幼鳥とジャーファルコンが盗難?。すべてが絡...

面白かった、殺人謎解きミステリ。主人公はNYNYのおしゃれなウェブデザイナーのレイチェル。彼女の叔母がコロラドでラプターセンターとバードサンクチュアリを運営していて、そこでの滞在中に3つの事件が起きる。1殺人事件、2叔母失踪、3ペレグリン幼鳥とジャーファルコンが盗難?。すべてが絡んでいて、レイチェルが事件を解決する。レイチェル、と聞くと、ついジェニファー・アニストンの顔になってしまうが、そんなイメージの彼女ではある。テーマに野鳥の売買や自然保護問題が深く関わっている。が、そんなに重すぎになることなく軽快に描かれる。 2000年出版でほんの20年前だが、Zipディスクとか懐かしいものが出てきた。写真4枚ぐらいしか入らなかったんよね。しかも大きかったし(笑)。MOなんかもあっという間に消えましたな。 翻訳本を読んでいて悔しいのは、日本語がわからなくて和英辞典とか図鑑をひっぱりだしてしらべんとあかんこと。序盤、珍鳥発見、皆でガーーっと探鳥に出た時に死体を発見するんですが、 その珍鳥がシロスジヒメドリ なんか見たことある名前だとおもって、調べてみると、LeConte's sparrow以前に他所で扱って書いてます(笑、いっこも覚えない和名)。コロラドでもレアなようです。 あとは、そんなに珍しくもないワキチャアメリカムシクイ(Chestnut-sided warbler)やとかトウヒーとか、ルリツグミ、辞書使うんがめんどくさいですが、それもまた面白いです。 ピスアウトの使い方とか、Birdingの作法やマナー、シリアスバーダーたちの生態なんかもあるあるで笑うツボが多いです。ともかく、殺人事件よりも当時(現在継続中)を含めて色々な問題が描かれていて非常に興味深い。そういえば、レイブンはこの辺りのトライブで神聖な生き物ですね。かなり白人色強いバーダーマーダーで、ミステリ的にはさして難問でもなんでもないですが、環境や野鳥保護の難しさは伝わった。かなり楽しめた。

Posted by ブクログ

2020/04/21

 コロラド州生まれのノンフィクション・ライタークリスティン・ゴフが、作家デビューを果たした作品。5作品発表されているバードウォッチャー・ミステリシリーズの第1作。原題は『A Rant of Ravens』(2000)。  最初にバードウォッチングとミステリーがどういう風に結びつ...

 コロラド州生まれのノンフィクション・ライタークリスティン・ゴフが、作家デビューを果たした作品。5作品発表されているバードウォッチャー・ミステリシリーズの第1作。原題は『A Rant of Ravens』(2000)。  最初にバードウォッチングとミステリーがどういう風に結びつくのかイメージできなかったのですが、この作品は、単に作品に出てくる登場人物が愛鳥家というだけではありません。  ミステリーが展開していく中で、ちゃんと鳥やその場面設定が生きてきます。  野生の鳥たちが様々な個性を持っているように、登場人物のバラバラな人物像がストーリーに奥行きを与えています。ただ、その分最初の内は、人物の把握に時間がかかるかも知れません。(私だけかも知れませんが。)  ヒロインのレイチェルは、夫の浮気に傷つき、叔母のミリアムの農場で、そこには猛禽のリハビリセンターがあるのだが、ひと夏を過ごすことになる。特段鳥に興味があるわけではないレイチェルだったが、地元の野鳥愛好会のメンバーと、さっそく珍種の鳥探しに出かける羽目に。しかも、そこで男の死体を発見、叔母は貴重な猛禽と姿を消すといったように、事件がどんどん展開していく。  死んだ男と叔母の間にトラブルがあったこと、貴重な猛禽も姿を消したことなどから、当然叔母にも嫌疑がかかり、それを受け入れることができないヒロインは調査に乗り出すのだが…。  そんな大きなどんでん返しがあるわけではないのだが、読み進むうちに自分もヒロインと一体化し、スリルを味わいながら事件の謎に迫るミステリーの醍醐味を十分に堪能することができる作品。また、押しつけがましさは微塵もないが、自然保護や環境問題についても、考えさせてくれる。  作者の生まれ故郷であるコロラド州への思いがそこにはあるのだろう。残念ながら私はコロラド州についてこれっぽっちも知識がないのだが、訳者あとがきによれば、美しい自然に恵まれた場所のようだ。コロラドの景色を思いながら読むと、またこの作品の深みが増すのかも知れない。

Posted by ブクログ

2014/01/11

環境テロに言及するも重苦しくなく、鳥初心者もOKの野鳥観察コージーで気に入りました。 電子書籍で鳥や舞台となる国立公園の写真を見ることができたらもっとよかったかな。ちなみにほとんどの人が最初の方で犯人の想像はつくでしょう(笑)

Posted by ブクログ

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