商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2009/01/07 |
JAN | 9784622074526 |
- 書籍
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史上最悪のインフルエンザ
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史上最悪のインフルエンザ
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商品レビュー
4.6
7件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
スペインかぜの記録。コロナ禍のはるか以前に書かれたものだがマスクをかけていないものへの風当たりのつよさや予防効果(実際、マスクの着用率が下がるとスペインかぜも流行し、着用率があがると感染率は下がった)とか、マスクへの投機でも受けようとするもののため高騰したことなど、今回の騒動と重なるところも多い。 ・肺炎で死亡したものの肺から多数検出された桿菌が原因菌であるとの誤認もあった。現在でもインフルエンザ桿菌として名を残している。当時でもインフルエンザは細菌よりも小さい物質によって起こるのではないかと考えられていたが、インフルエンザ桿菌の出す毒素によるものだという説が唱えられていた。 ・死者は2000万とも5000万とも言われ、諸説あるようだが、コロナによる死者300万とはやはり桁違い。 ・インフルエンザのパンデミックは30-40年の周期でくりかえされてきた。ブタなどの宿主のなかにじっと潜みながら、次のパンデミックの機会を伺っているのだろう。
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本を読むには、読者一人ひとりにとって読み頃という時期があると考えているが、本書を手に取ったのは、正にコロナを意識しているためであった。 スパニッシュ・インフルエンザと呼ばれたインフルエンザが第一次世界大戦の最中に世界中を席巻し、多大な被害を出したという程度の知識はあったが、本書...
本を読むには、読者一人ひとりにとって読み頃という時期があると考えているが、本書を手に取ったのは、正にコロナを意識しているためであった。 スパニッシュ・インフルエンザと呼ばれたインフルエンザが第一次世界大戦の最中に世界中を席巻し、多大な被害を出したという程度の知識はあったが、本書の原題に"FORGOTTEN PANDEMIC"とあるように、それはなぜか、他の伝染病とは異なり、世の中にあまり記憶に止められることなくきてしまった。 本書は、主としてアメリカにフォーカスを当てて、その発生から終息に至る状況を、マクロの統計、都市の対策とその効果の程、本来最も健康である青年層に大きな被害が出たこと、戦場や戦線に向かう輸送船における厳しい状況等を、非常にビィビィッドに紹介してくれる。 今般のコロナに対したところから本書を読むと、100年前にも同じような反応や失敗があったと頷かれるようなことが随所に出てきており、大変参考になる。 本筋ではないかもしれないが、敗戦国ドイツに対する取扱いを巡る最後の最後の段階で、ウィルソン大統領がインフルエンザの影響で体調面に問題があったことは、ヤルタ会談の際のルーズベルト大統領の件と同じような話であり、歴史に大きな影響を及ぼす可能性があることに感慨を覚えた。 今の時代に、正に読んでほしい一冊である。
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政治、経済面からの対応の遅れ。 人びとの不合理な行動。 科学の誤謬。 100年以上前でも同じことを繰り返している我ら。カミュが『ペスト』でいうように今度のコロナを「忘れないこと」が大切なのだ。
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