商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2008/11/21 |
JAN | 9784122050778 |
- 書籍
- 文庫
ぼくの伯父さんの休暇
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ぼくの伯父さんの休暇
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バカンス大国といわれるフランス。でもその実際はあまり知られていません。2週間もある休みに、家族総出で避暑地へ出向くのだから、もちろんお金はかけない。外国人が泊まるホテルとはあきらかに違う「まかない付きの宿(いわゆるオーヴェルジュ)」に泊まり、本を読んだり海辺でぼうっとして過ごす...
バカンス大国といわれるフランス。でもその実際はあまり知られていません。2週間もある休みに、家族総出で避暑地へ出向くのだから、もちろんお金はかけない。外国人が泊まるホテルとはあきらかに違う「まかない付きの宿(いわゆるオーヴェルジュ)」に泊まり、本を読んだり海辺でぼうっとして過ごす。食事時は社交の時間だから、誰かれ構わず話しかけ、議論をふっかける……。 そんなフランス人のバカンスの様子が丁寧に描写されているのが「ぼくの伯父さんの休日」です。カルトなファンも多い映画「ぼくの伯父さん」の前編にあたり、ジャック・タチによって映画化されています。この本も実は、映画をノベライズしたものです。 1953年。いまから60年前のバカンスの様子は、なにか楽しげです。バカンスに殺到する旅行者で右往左往するパリの駅。クルマの渋滞。やっとホテルにたどり着いても、まわりは一癖も二癖もある宿泊客たち。でも外は晴れて海は青く、夏の風がホテルの食堂に砂を吹きこんでくる。そんな、なんでもな日々を過ごすのがバカンスなのです。いまもその姿はあまり変わりません。 たとえば農家の納屋を改装したゲストルームに滞在し、有機野菜と田舎パンと、チーズとオーガニックワインの食事。パリから積んできた自転車で近所をサイクリングしたり。ほとんど「なんにもしない」のが、相変わらずのバカンスの過ごし方。何しろバカンスの語源は「空白」なのですから。だらだらと、本でも読みながら過ごすのが正しいのです。 どうせなら、この本を片手に小説の舞台へ行ってみてはどうでしょう。ここに登場するサンマルクホテル「L'Hotel de la Plage」は実在します。当時の面影を残し、海岸を望むデッキには伯父さんことムッシュ・ユロの像まであります。30室の客室を持つビーチホテルは、いまも営業中。 最寄り駅はサンナザレ St.Nazaire、パリのモンパルナス駅からTGVで約3時間。サンナザレからは40番のバスでSt.Marc Sur Mer下車。ホテルは海沿い。これだけ書いておくと、行きたくなる人もいるのでは。 37 rue du Commandant Charcot, Saint Marc sur Mer - 44600 - Pays de la Loire - France
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バカンス大国フランス。でもその実際を知る人は、意外と少ない。夏は最低でも2週間休む。しかも避暑地へ家族総出で出向く。だからお金はかけない。外国人観光客が泊まるようなホテルは使わず、鄙びた田舎町で、毎日本を読んだりテニスをしたり、思い思いに過ごす。それも日本人の旅行スタイルと違う...
バカンス大国フランス。でもその実際を知る人は、意外と少ない。夏は最低でも2週間休む。しかも避暑地へ家族総出で出向く。だからお金はかけない。外国人観光客が泊まるようなホテルは使わず、鄙びた田舎町で、毎日本を読んだりテニスをしたり、思い思いに過ごす。それも日本人の旅行スタイルと違う。 フランス人が生きていく上で欠かせないというバカンス。その様子を描いたのがこの本だ。日本でもカルト的ファンがいるジャック・タチの同名映画をノベライズしたもので、実は「ぼくの伯父さん」の前編にあたる作品だ。 1953年。いまから60年近く前の作品だがこの本は「フランスのバカンスのスケッチ」として読むことができる。 パリ駅で右往左往するバカンスへ向かう客。クルマの渋滞。やっとホテルについて「さあバカンスを始めよう」とすると、それぞれの思惑がからみあって思い通り羽を伸ばせない閉塞感。でも外は晴れて海は青く、夏の風がホテルの食堂に砂を吹きこんでくる。そんな、なんでもな日々を過ごすのがバカンスなのだ。 ところで、小説の舞台であるサンマルクホテル「L'Hotel de la Plage」は実在する。当時の面影を残し、海岸を望むデッキには伯父さんことムッシュ・ユロの像まである。30室の客室を持つビーチホテルは、いまも営業中だ。 最寄り駅はサンナザレ St.Nazaire、パリのモンパルナス駅からTGVで約3時間。サンナザレからは40番のバスでSt.Marc Sur Mer下車。ホテルは海沿い。これだけ書いておくと、行きたくなる人もいるのでは。 37 rue du Commandant Charcot, Saint Marc sur Mer - 44600 - Pays de la Loire - France
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映画も小説も、面白がるには、心に余裕と、細部に気づく繊細な神経が必要で、怠惰で鈍感な読者には向かないかも。 フランスの中のフランス的センスですねえ。
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