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私たちの幸せな時間 バンチC
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/12/09 |
JAN | 9784107714398 |
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私たちの幸せな時間
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商品レビュー
4.6
74件のお客様レビュー
韓国語版の小説を、韓国語を集中的に勉強していた時に読んだが、分からない箇所はそのままだったので、コミックでも読んでみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とにかく考えさせられるお話でした。涙がずっととまらない。死刑に処せられるということは、それだけ重い罪を犯したわけですし、被害者関係者から言わせれば当然となるところだろうと理解はできるのですが…難しいです。看守の井上さんが、「笑いの無い人生だった彼に俺たちがしてやれる事は死刑台で首に縄をかけるだけなのか?そんなの寂しいじゃないか…」と言って祐に心を砕いてくれていました。祐が生きる支えにしていたものが自分のせいでなくなっていくことの絶望。それでも井上さんのおかげで樹里と出会えて、絶望だけで終わらなくてよかった…のかな。それとも生きたいという願いが出てきたときに死を迎えるのは酷なことだったのかな。ただ家族や友人のいない祐がひとりぼっちで死ななくてよかった。死を悲しんでくれる人がいてくれてよかった。
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自殺未遂をくりかえす孤独な元ピアニスト・樹里と死刑囚の青年・祐の出会いから始まる喪失と贖罪、絶望と希望の物語。不幸な境遇に育った祐、愛さない母を振り向かせたい一心でピアノを弾き続けた樹里。ともに心に傷を抱えた二人がぎこちない触れ合いを通し、癒されていく過程が切実に染みる。 「殺...
自殺未遂をくりかえす孤独な元ピアニスト・樹里と死刑囚の青年・祐の出会いから始まる喪失と贖罪、絶望と希望の物語。不幸な境遇に育った祐、愛さない母を振り向かせたい一心でピアノを弾き続けた樹里。ともに心に傷を抱えた二人がぎこちない触れ合いを通し、癒されていく過程が切実に染みる。 「殺人現場を目撃した人は死刑制度の存続を 死刑執行現場を見た人は死刑制度廃止論者へ 人の出す答えには結局エゴが含まれていて どなたか偉い方がそれでいいとおっしゃってくだされば こんなに悩むこともないだろうに」 佐原ミズさんの繊細で透明感ある絵柄が清冽な雰囲気を引き立てる。 最初は無表情だった祐がはにかむような笑みを浮かべるさま、人を寄せ付けないオーラを放っていた樹里が輪に溶け込み人懐こく微笑むようになるさまが丁寧に描かれ感情移入してしまう。 結末はわかっていたけど終盤は切なくて涙が出た。 「初めて人に生きてほしいって言われた」 希望と絶望が交錯する祐の言葉が胸に刺さる。 読んでよかったと思える本だった。本当に。
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