

商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2008/11/12 |
JAN | 9784480425270 |
- 書籍
- 文庫
菊池寛
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菊池寛
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商品レビュー
4.1
14件のお客様レビュー
印象に残った3話。 ●「忠直卿行状記」家臣たちにしつらえられた偽のプライドが唐突に崩れる主君を描く。相手の「本当の感情」を知りたいという気持ちは現代も同じ。 ●「恩讐の彼方に」過去の罪過を償うべく始めた洞窟掘りがいつしか生そのものへと変質。仏教説話にもありそう。ただし、物心が...
印象に残った3話。 ●「忠直卿行状記」家臣たちにしつらえられた偽のプライドが唐突に崩れる主君を描く。相手の「本当の感情」を知りたいという気持ちは現代も同じ。 ●「恩讐の彼方に」過去の罪過を償うべく始めた洞窟掘りがいつしか生そのものへと変質。仏教説話にもありそう。ただし、物心がついてから親を殺されるのと、生まれる前にすでに親は殺されていて親の声も顔も知らないのとでは、親の仇討ちにかける子の思いに差があるのでは、とは思った。 ●「父帰る」小さい頃に家族を捨てて出ていった父に今さら帰ってこられた青年は、父を赦せるか。
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ページ見開きの左端に語句の解説あり読みやすく感じた。それでも分からない単語もあったが読み飛ばしても充分楽しめた。文豪の中では大変読みやすい。 各話最初の10ページくらいはその時代の背景から主人公の背景まで落としていく説明があり固有名詞やら昔の言葉やら難しいがセリフが多くなる場面...
ページ見開きの左端に語句の解説あり読みやすく感じた。それでも分からない単語もあったが読み飛ばしても充分楽しめた。文豪の中では大変読みやすい。 各話最初の10ページくらいはその時代の背景から主人公の背景まで落としていく説明があり固有名詞やら昔の言葉やら難しいがセリフが多くなる場面にはいると大丈夫。 2024.5.20 再読 この年代の書物、この程度の読み易さであれば他の文豪も読みたい。
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筑摩書房 菊池寛 短編集 ちくま日本文学 シリーズ。面白い。作品だけでなく年譜も面白い。波瀾万丈すぎる。著者が創刊した文芸春秋 が、菊池寛作品や作家の面白さを 世に出さない理由がわからない 小説は、終わり方がいい。考えさせるわけでなく、白黒はっきりさせるわけでもな...
筑摩書房 菊池寛 短編集 ちくま日本文学 シリーズ。面白い。作品だけでなく年譜も面白い。波瀾万丈すぎる。著者が創刊した文芸春秋 が、菊池寛作品や作家の面白さを 世に出さない理由がわからない 小説は、終わり方がいい。考えさせるわけでなく、白黒はっきりさせるわけでもない。「人間ってそうだよね」で終わる感じ。特に「赦す」という人間像を描いている小説は 心地いい 「恩讐の彼方」など仇討もの、「忠直卿行状記」など戦国武将もの は 義理と命、敵と赦し を軽妙に描いている。公的な義務としての義理を批判し、義理と人情を同列に見ている 「三浦右衛門の最後」は 命乞いをして生きようとした武士から 生命の尊さを見出している。生きることを「人間の最高にして至純たる欲求」と位置付けている。傑作だと思う 「藤十郎の恋」「入れ札」「ある抗議書」「島原心中」の 人間の闇の描写は 見事。学校では教えない人間研究の作品群
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