商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2008/11/20 |
JAN | 9784334745080 |
- 書籍
- 文庫
オイディプス症候群(上)
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オイディプス症候群(上)
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
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前半までの感想としては、正直なところやや冗長という印象。しかし、後半まで読んで、登場人物たちの哲学的議論も必要なものだったかもしれないとは思う。傑作には間違いないと思う。 元々笠井さんの著作には興味があり、特に、哲学的要素とミステリを融合させているような作品を期待して読んだ(それがどんなものかは具体にイメージしていなかったが)。 だからある程度予想はしていたものの、私からするとやや唐突に登場人物が語り出し、滔々と哲学的な議論をし続ける場面が少なくなかった印象。生きるか死ぬかの場面に・・そんな議論している場合かな、とか。 ミステリとしては、物語の進行だけ見れば王道とも言える舞台設定で、スリリングでエンターテイメント性もとても高いと言える。 「虚無への供物」や「匣の中の失落」など、奇書のように呼ばれる探偵小説では、ペダンティックな話題がしばしば長文で展開されるのは珍しいことではないとは思う。しかし衒学的な話題に溢れていても、それが読み手の苦にならず、むしろ小説の文脈にさえ不思議と合致しているような気さえするものだ。だが本作では、例えば前半の殺人をめぐる倫理の話題や、その他性に関する議論などは、カケルのいう「現象学」の認識やものの捉え方を紹介するような位置付けなのかもしれないが、単にうんちくというより思想について述べているからか、やはり難解である。 現象学についても、そもそも哲学についてもほとんど知識はないけれど、現象学と聞いて個人的にはあまりいい印象がないから、あまりピンとこなかったのかもしれない。カケルの主張の内容そのものは何となく理解できるし、道教(老荘思想?)の修行をしていたとのことで、確かに現象学的な認識と道教の「胡蝶の夢」のような発想とは共通項があるのかもしれない。にしても、カケルはあまり現実感のない人物だったが・・。 ここでいう現象学的な捉え方は、理解が間違っているのかもしれないが、やや独我論的に感じられるのと、どうも、「外部」にあるものをただそういうものとして了解し、分析することに逃避的であるように感じているのかもしれない。
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中学の時、はまった駆シリーズ。 未知な中学生だった私には駆シリーズの小ネタは大変勉強になった記憶があります。 で、久々の駆シリーズ。出ていたのを知らなかったのが大変ショックで慌ててアマゾンで上下巻を購入しました。 ギリシャの孤島での連続殺人。 壮大なスケールに緊迫感が出るんですが…。 出るんですが…。 んーーーもう少し、人が死ぬ前に犯人を推理しようよ。と思ってしまう私がいましたorz
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No.33「長門有希の100冊」 新種のウイルスに感染した友人から託された資料を届けるため、クレタ島南岸に浮かぶ牛首島へ渡る、パリ大学の女子学生と謎の日本人青年。新種のウイルスにまつわる話が展開されるのかと思いきや、単なる孤島で繰り広げられる密室殺人の様相。 素性を明か...
No.33「長門有希の100冊」 新種のウイルスに感染した友人から託された資料を届けるため、クレタ島南岸に浮かぶ牛首島へ渡る、パリ大学の女子学生と謎の日本人青年。新種のウイルスにまつわる話が展開されるのかと思いきや、単なる孤島で繰り広げられる密室殺人の様相。 素性を明かすことを拒む矢吹駆は、この事件とどんなかかわりをもっているのか。この島に招待された目的とは、不思議な哲学的お話も随所にちりばめ頭がよくなった錯覚を覚える。少々理屈っぽく、小難しい小説だ。
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