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半夏生 秋山佐和子歌集
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半夏生 秋山佐和子歌集

秋山佐和子(著者)

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半夏生 秋山佐和子歌集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 砂子屋書房
発売年月日 2008/09/01
JAN 9784790411154

半夏生 秋山佐和子歌集

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2024/07/31

秋山佐和子さんの歌集ですね。 秋山佐和子さん(1947年、山梨県生まれ)歌人、近代文学研究者、現代歌人協会理事、日本歌人クラブ中央幹事。 2005年夏から2008年春まで歌のうち、主に挽歌を集めて一冊にした、六冊目の歌集だそうです。   夏の花ほていあふひは水に咲き     ...

秋山佐和子さんの歌集ですね。 秋山佐和子さん(1947年、山梨県生まれ)歌人、近代文学研究者、現代歌人協会理事、日本歌人クラブ中央幹事。 2005年夏から2008年春まで歌のうち、主に挽歌を集めて一冊にした、六冊目の歌集だそうです。   夏の花ほていあふひは水に咲き     日かげるうへにいのち終へたり   きのふなくけふ立ちあがり咲きてゐる     布袋葵は水の鉢より   さらさらと金砂銀砂を振りこぼす     秋の日光(ひかげ)の落葉松林   その花も蕾も堅く陶器めく     阿佐緒の沈丁花咲く   よもぎの葉ちぎりてかをる指先を     夫に差し出す土手に座りて   千代紙の花籠ひらくかたちして     六つの花弁をほぐす鉄仙   イギリスのファンタジー好むと語りくれし     夏の日の声耳にあたらし   夏蔦の茂る壁面     青銅の一角獣は水の束吐く   満ちてゆく思ひのごとし梅雨明けの     夕べの空のほのかくれなゐ   梅林をめぐりてこころほぎるるか     風出でし道に口笛聞こゆ   半夏生しろく群れ咲く岸辺より     水音(みのと)かすかに漕ぎゆくひとり   天狼星(シリウス)の見ゆれば空は万華鏡     あまたの星の輝き初めつ   ひとひらの桜を髪よりつまむとき     まなぶた閉づる花童子かな   さきはひはいづこにあり少年と     少女の仰ぐ春の地球照  あとがきを読まずに、読み始めて、哀歌が多いの気になりましたが、挽歌を中心にした歌集との事で納得がいきました。抜粋は挽歌を避けています。  さすがに、ロマンにあふれる歌風ですね。私の好きなファンタジーも感じられますから、ますます秋山佐和子さんの短歌が好きになりました。  

Posted by ブクログ

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