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スター・ウォーズ デス・スター(下)
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スター・ウォーズ デス・スター(下)

マイケルリーヴス, スティーヴペリー【著】, 富永和子【訳】

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スター・ウォーズ デス・スター(下)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 エフエックス/星雲社
発売年月日 2008/09/25
JAN 9784434123849

スター・ウォーズ デス・スター(下)

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2023/05/01

Michael Reaves, Steve Perry, Star Wars: Death Starは群像劇として展開する。邦訳は富永和子訳『スター・ウォーズ デス・スター』上下巻(星雲社、2008年)。上巻は登場人物の関連性が薄く、それほど物語に入り込めなかった。下巻に入ると物...

Michael Reaves, Steve Perry, Star Wars: Death Starは群像劇として展開する。邦訳は富永和子訳『スター・ウォーズ デス・スター』上下巻(星雲社、2008年)。上巻は登場人物の関連性が薄く、それほど物語に入り込めなかった。下巻に入ると物語が収斂していく。Episode IVと同時進行する。ダース・ヴェイダーの視点でEpisode IVの出来事が描かれる点は映画ファンには魅力である。 デス・スターは巨大であり、大勢の人々が居住する。軍人だけでなく、軍相手に商売する民間人も存在した。流刑惑星から脱走した犯罪者が身分を偽って納入業者に成りすましていた。巨大故に管理に綻びがあった。これは外環道の調布陥没事故のように日本の巨大公共事業にも重なるだろう。 デス・スターが大勢の人々が居住する惑星を滅ぼしたことに対して、デス・スター内部の人々の一部に疑問や反発の声が出る。Episode IVでルーク・スカイウォーカーらはデス・スターに入り込み、レイア・オーガナを救出するが、そこには反感を抱いた帝国軍人のサボタージュに助けられた面がある。Episode IVでは圧倒的な敵に対するルークらの英雄的活躍が描かれるが、その裏面には見えざる助けがあった。 Star Wars世界ではスパイスと呼ばれる依存性ドラッグがあり、犯罪組織の資金源になっている。下巻には「殺し屋やスパイスを扱っていた者たち、銀河のクズ」という記載がある(222頁)。スパイス売人は殺し屋と同列のクズという認識である。 実はハン・ソロにはスパイスの運び屋という設定があった。しかし、映画『ハン・ソロ』ではスパイス鉱山に行くものの、目的はコアクシウム(光速以上の航行に必要な燃料)である。依存性ドラッグの売人はヒーローにふさわしくないために政治的に正しい設定にしたのだろう。 本書では「デス・スターは最初からターキンのプロジェクトだった」と位置付けられている(228頁)。Rogue One: A Star Wars Storyのオーソン・カラン・クレニックからすれば、ターキンはパワハラするだけで、実際の開発責任者は自分と言いたいだろう。ここではクレニックは意識されていない。『デス・スター』はRogue Oneの前の作品であり、作品の制作順序という事情があるが、「一将功なりて万骨枯る」という銀河帝国の体質を示すものでもある。

Posted by ブクログ

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