商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1977/06/25 |
JAN | 9784167133085 |
- 書籍
- 文庫
春の飛行
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春の飛行
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深水家の長女滋子、長男寛、次女慧子を中心に彼らと関わる人々の 生活を淡々と綴った物語。 とくに結婚観については 時代が昭和32年、ということもあり 現在とは全く違うが、恋をする人の心というのは時代が変わっても 少しも変わらない、という気がした。 寛は和江さんに世界中の誰よりも深く...
深水家の長女滋子、長男寛、次女慧子を中心に彼らと関わる人々の 生活を淡々と綴った物語。 とくに結婚観については 時代が昭和32年、ということもあり 現在とは全く違うが、恋をする人の心というのは時代が変わっても 少しも変わらない、という気がした。 寛は和江さんに世界中の誰よりも深く愛していると言ったけれど (だけど結婚はできなかった) それって、結局寛の心が狭かったということで、本当の愛情なんかじゃないと、すごく覚めた目でみてしまった。 ナルシストの寛は、そんな自分に酔っていただけ。 和江さんも心の奥底では、それに気づいていたんだろう。 それにひきかえ直樹さんの男らしく、潔いことと言ったら。 言葉が古臭くて、素敵だった。もう一度読み返したい。
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【2006.05.03.Tue】 深水家の子どもたち、滋子・寛・慧子のそれぞれの生き方を描く。あらすじを見れば、なんていうことのない物語に思うのだが、何か奥深く心に迫るものがあった。書かれたのは昭和32年。およそ50年前である。それなのに、いくつもの共感を覚える。恋愛に対する3人...
【2006.05.03.Tue】 深水家の子どもたち、滋子・寛・慧子のそれぞれの生き方を描く。あらすじを見れば、なんていうことのない物語に思うのだが、何か奥深く心に迫るものがあった。書かれたのは昭和32年。およそ50年前である。それなのに、いくつもの共感を覚える。恋愛に対する3人のそれぞれの見解。自分の考えを客観的に見ている思いがした。そして3人が共通して持つ親への愛情。50年経った今、私たちの心は変化しているのか、していないのか。それは一概には言えないが、感ずるものの共通点は見出せるような気がする。個人的にいえば、彼ら3人の生き方を見てすがすがしい、吹っ切れたような気分を味わうことが出来た。
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