商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2008/09/10 |
JAN | 9784480064462 |
- 書籍
- 新書
自民党政治の終わり
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自民党政治の終わり
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3.7
10件のお客様レビュー
刺激的なタイトルになっているけれども、筆者が指摘 しているのは、自民党政権が終わるということでは なくて、五十五年体制を支えてきた自民党システムに よる政治が終焉を告げた、ということ。 "自民党システムへの反逆者"小沢一郎を取り上げた 第一章と、&...
刺激的なタイトルになっているけれども、筆者が指摘 しているのは、自民党政権が終わるということでは なくて、五十五年体制を支えてきた自民党システムに よる政治が終焉を告げた、ということ。 "自民党システムへの反逆者"小沢一郎を取り上げた 第一章と、"救世主にして破壊者"の小泉純一郎を取り 上げた第二章では、自民党の政治がどのように変容して きたかを論じていて、ここは筆者自身も指摘しているとおり、 ハードルが低く、読みやすい。 05年の郵政選挙での選挙での圧勝と、07年の参院選 での惨敗は表裏の事象だ、と説くところなどは説得力 十分で面白い。 第三章以降がこの本の本論とも言える部分。第一章、 第二章とはかなり色合いが変わって、分析的で専門的な 内容。 ハードルが一気に上がる。 第三章の冒頭で、筆者は自民党システムとはこういう ものだと書いている。 巨大かつ柔軟な党本部組織と膨大な後援会組織を 通じて社会の隅々までネットワークを築き、ボトム・ アップとコンセンサスを軸とする分権的色彩の強い 政策決定システムと、年功に基づく平等な人事シス テムを組み込んだ組織原理を持ち、官僚機構との 共生のメカニズムを通じて形成された巨大なイン サイダー政治の体系である。 第三章以降、特に第三章と第四章はこのようなトーンで 進むので、上の一文を読んで興味をかきたてらた…という 向きでないのであれば本書はあまりお薦めしない。 かく言う私も、読み進めるのはかなり難儀だった。 正直、何度も行き来しながら読んでいった。 ただ、そんな読書でも、読み終える頃には政治への興味 が以前より増していたのは間違いない。 二世議員がなぜ多いのかという疑問への答えや、次の 選挙で自民党が負けたら本格的分裂が起こるのでは ないかという筆者の予言など、なるほどと思わせる箇所が 随所にあって、難儀であったものの、途中で投げ出す 気にはならなかった。 日本における政権交代や二大政党制を考える際に、非常に 参考になる一冊。
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自民党システムへの反逆者、小沢一郎 救世主にして破壊者、小泉純一郎 自民党システムとは何か? 歴史と比較から見た自民党システム 自民党システムの終焉 著者:野中尚人、1958高知県、制維持学者、東京大学大学院総合文化研究科国際関係論専攻、学習院大学法学部教授
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自民党崩壊、民主党政権誕生の中で、自民党時代のシステムが歴史的に崩壊したと解説する本は多いが、少ない分量の中でうまくまとめている印象を受けた。 小沢政治、小泉政治のまとめのあと、自民党システムを他国と比べて(文中の言葉で言えばヨコの比較としてみて)、次に歴史的に自民党の意思決定...
自民党崩壊、民主党政権誕生の中で、自民党時代のシステムが歴史的に崩壊したと解説する本は多いが、少ない分量の中でうまくまとめている印象を受けた。 小沢政治、小泉政治のまとめのあと、自民党システムを他国と比べて(文中の言葉で言えばヨコの比較としてみて)、次に歴史的に自民党の意思決定、リーダーを選ぶ作業を描き(文中の言葉で言えば、タテの比較として)出している。何はともあれ、この時代にあった政治システムを作ることが急務になっていると感じた。 しかしながら、その後自民党は新しいシステムなのか、二度目の政権交代を実現させた。今後のシステムをどのようにして考えるか、いろいろと考えさせられる本である。
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