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火を熾す 柴田元幸翻訳叢書ジャック・ロンドン
2,310円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | スイッチパブリッシング |
発売年月日 | 2008/10/02 |
JAN | 9784884182830 |
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火を熾す
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ジャック・ロンドン(1876~1916) アメリカ人作家, 社会主義者, 牡蠣密猟、アザラシ狩り, 北米大陸の放浪, クロンダイク地方のゴールドラッシュへの参加, 新聞特派員として日露戦争時の日本・満州への赴任など, 行動的人生, 服毒自殺 「メキシコ人」と「一枚のステーキ」が...
ジャック・ロンドン(1876~1916) アメリカ人作家, 社会主義者, 牡蠣密猟、アザラシ狩り, 北米大陸の放浪, クロンダイク地方のゴールドラッシュへの参加, 新聞特派員として日露戦争時の日本・満州への赴任など, 行動的人生, 服毒自殺 「メキシコ人」と「一枚のステーキ」が面白かった. どの物語もジャックロンドン自身の体験が基になっていると感じる. 他人に助けられることはなく, 1人で考えて, 結論を出して, 行動する. 人は結局のところ1人で生きていくしかないもので, 人生はその連続なんだという人生観を感じる. 結果はどうであれ, 人は何かしらの結末を求めているって感じ.
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『一目見たときは、ぱっとしない若僧だと誰もが思った。せいぜい十八歳、年齢の割に大柄ということもなく、まさに若僧でしかない。フェリペ・リベラと名乗り、革命のために働きたいと言った。それだけだった。無駄な言葉はひとつもなく、それ以上の説明もなし。ただそこに立って待っていた。唇に笑みは...
『一目見たときは、ぱっとしない若僧だと誰もが思った。せいぜい十八歳、年齢の割に大柄ということもなく、まさに若僧でしかない。フェリペ・リベラと名乗り、革命のために働きたいと言った。それだけだった。無駄な言葉はひとつもなく、それ以上の説明もなし。ただそこに立って待っていた。唇に笑みはなく、目には少しの愛想もなかった』―『メキシコ人』 『彼はまだ若い、せいぜい二十四か五の男で、もしこれほど猫みたいにピリピリしていなかったら、その若さにふさわしい、屈託のない優雅さで馬に乗っていたことだろう。だがその黒い目はあらゆる方向を見てうろつき回り、小鳥が跳ねる木の枝の動きまでも捉え、刻々変わる木々や藪の眺めを前へ前へと追っては、つねにまた左右の下生えに戻ってくるのだった』―『戦争』 柴田さんのあとがきにはジャック・ロンドンの幅広いテーマの短篇の中から編んだとあるけれど、どの作品でも聞こえてくる声はどこか社会に対する漫然とした不信感に満ちているような気がする。例えば引用した二篇に加えて「一枚のステーキ」など、構成はほとんど同じと言ってもいい。群れから外れた一人の男が彼なりの正義感で世界に対峙する物語。エピローグに違いはあるけれど、そこに「火を熾す」の初稿と改定稿のような違いがある訳でもない。それは勝っても負けても結局は同じなのだと主人公たちが(すなわち作家が)悟っているかのように読めてしまうからなのかも知れないが、そう整理して今一度作品群を眺めてみると「生の掟」も「生への執着」も同じ物語の繰り返しだと判る。どれも一人の男が生と死の間[あわい]を彷徨する物語なのだ。そしてもちろん、それは表題作の「火を熾す」にも当てはまる。そこに通底するある種諦観とでもいったようなものについて、柴田さんがあとがきで上手く言い表している。 『同じテーマを扱っていても、人間が敗北する場合と勝利する場合のなるべく両方が示せるように作品を選んだ。まあ勝利とは言っても、いずれは誰もが自然の力に屈する生にあっては、一時的なものにすぎないのだが……ロンドンの短篇の終わり方は、個人的に非常に面白いと思っていて、時にはほとんど冗談のように、それまでの展開をふっと裏切って、ご都合主義みたいなハッピーエンドが訪れたりする。そうした勝利の「とりあえず」感が、逆に、人生において我々が遂げるさまざまな勝利の「とりあえず」さを暗示しているようでもいて、厳かな悲劇的結末とはまた違うリアリティをたたえている気がする』―『訳者あとがき』 作風は全く違うけれど、何故かジャック・ロンドンの人生を思い浮かべながら彼の短篇を読んでいたら、芥川龍之介のことなどが思い浮かんだ。ところで「一枚のステーキ」の原題は"A Piece of Steak"。つまり、a piece of cake(簡単なこと)の逆ってことかな。
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面白かった。 死生観についての話が多いかな。 映画でいうとレヴェナントとか好きな人は好きそう(私はあの映画のデッカい熊がトラウマになったんだが)な内容である。 主人公は全て男性じゃなかったかしら
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