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ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト 最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2008/09/15 |
JAN | 9784152089557 |
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ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト
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ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト
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商品レビュー
4.3
7件のお客様レビュー
https://www.youtube.com/results?search_query=neil+shubin ティクターリク https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AF%E...
https://www.youtube.com/results?search_query=neil+shubin ティクターリク https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%AF 命はみんな繋がっていると思える。こういう本、大好き! 魚は、薄いけれど強い、とてもしなやかな皮の中に、肉や骨や内臓、血や神経が詰まってる。 魚をさばく時私はいつも、人も魚もそう違いはしないと思っていた。 人も魚も、それぞれの形をした皮袋の中でいろんなものがごちゃごちゃとしていて、どういう訳か命になってる。 そう思う時、私は命を頂くことのありがたさを感じる。 私が食べるこの魚には何の落ち度もない。でも死んで、私に食べられる。 この魚ももしかしたら、人を食べたことがあったかも知れない。海で死んだ人や、海に撒かれた人の灰がこの魚の糧になったこともあったかも知れない。そういう人たちだって、別に落ち度があった訳じゃないだろう。 生まれるのも生きるのも死ぬのも、一体どういうわけなんだ? 完全に理解したり、把握するのが難しくても、ただ生きることならできるかも。 なんでこんな事を書いてるんだ?私はただ、「人も魚も大して違わないな」と魚をさばきながら思っていたことが、ただの個人的な妄想ではなかったのが嬉しかっただけだ。 人と魚の遺伝子は70%も共通している。 背骨を持つ生きものは全て、人間の身体をより単純にした仕組みになっている。 あるいは、高度な進化を遂げた魚類が霊長類であり、ヒトなのだ。 とはいえ魚を食べる時は、違っている方の30%に目をやることにする。 http://www.ucmp.berkeley.edu/ http://scienceblogs.com/loom/ http://www.tolweb.org/tree/
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肘があって腕立て伏せが出来る魚…。魚? -------- 医学部で専任教授が退職したために、人体解剖学を教えることになった著者は、あろうことか、魚メインの古生物学者なのである。 おい大学、後任選び間違えてるぜ、といいたいところだけど、魚は人体解剖を学ぶのにとてもよい教材なのだ。...
肘があって腕立て伏せが出来る魚…。魚? -------- 医学部で専任教授が退職したために、人体解剖学を教えることになった著者は、あろうことか、魚メインの古生物学者なのである。 おい大学、後任選び間違えてるぜ、といいたいところだけど、魚は人体解剖を学ぶのにとてもよい教材なのだ。しばしば、人間の体をより単純にした仕組みになっているから。 で、著者は人体解剖学を教えながら、発掘調査も続けている。 ダーウィンの時代には、鰭(ひれ)と四肢のあいだの断絶はとりつく島もないほど広大に思われていた、という。(いま『種の起源』読んでるんだけど、そうかもね…) でも、肺がある魚が見つかる。肺のある魚には上腕骨がある。化石には指状の骨を持つ魚も見つかる。どんどん探せば手首がある魚も見つかる。肩も肘も。 手を地面にぴったりつけ、肘を曲げ、胸の筋肉を使って上下動するのが「腕立て伏せ」だ。ティクターリクというこの魚は、このすべてが出来る。腕立て伏せが出来る魚なのだ。 でも多分、しごきとか部活とかはやってないと思うので、なんでそういう運動が出来るようになっているのかが気になるじゃないか。 どうも浅瀬や干潟をバタバタと動き回っていたらしい。なんでそんなところで腕立て伏せをしてたかといえば、やはり捕食から逃れるためだったのだろう。生息域には、他に二メートルもあって頭がバスケットボールぐらいあるような巨大魚もいたというから、戦うか逃げるか。コイツは腕立てを身に着けて逃げたのだ。 人類と魚をつなぐミッシングリングが、これで見つかった! というのは超早計。この魚は、腕立て伏せが出来たっぽいが、二本足で歩いたりボールを投げたりもしない。 では? と言うかたちで、ここはまだまだ導入部といっていいだろう。少しずつやりくりしながら発展していくのだ。サメと我々の間にどんなことがあったのか。サメが鰓を動かす筋肉と神経を使って、僕らは喋ったりものを呑み込んだりしている。 そうやって変化してきた名残のひとつが、しゃっくりだ。これは肺と鰓を両方使う両生類、つまり幼生、オタマジャクシが鰓で呼吸する時と、もう乱暴に言っちゃえばほとんど同じ。サメだった過去を引きずって、脱腸が起こる。 …よくそんなことに気がつくね。でも、自分のたった数十年の人生にも、ものすごい重みがあるような気がしてくる。複数の方面への好奇心を刺激してくれるよき本であった。
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地球上の動物はパッと見の形こそ千差万別であっても、体の基本となるレシピを共有するお仲間さんなんだ、ということが程よく詳しく分かった。 単細胞生物から始まって、DNAのレシピを少しずつ書き換えながら、綿々と繋げられていく生命の系統樹。 元は同じだったものを、違う機能に流用してきたとわかる記録が体に残っていて面白い。 地道な発掘作業の末に、四肢をもつ動物の先駆けとなる「肩・肘・手首の関節をもつ魚」を発見する過程では、百の議論に勝る決定的な証拠を提示する「古生物学」の意義と、それに携わるものとしての誇りが感じられた。
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