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灰色の畑と緑の畑 岩波少年文庫565
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灰色の畑と緑の畑 岩波少年文庫565

ウルズラ・ヴェルフェル(著者), 野村ヒロシ(訳者)

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灰色の畑と緑の畑 岩波少年文庫565

704

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2004/02/19
JAN 9784001145656

灰色の畑と緑の畑

¥704

商品レビュー

4.4

6件のお客様レビュー

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2023/11/30

「岩波少年文庫のあゆみ」で紹介されていたので読んだ。 児童文学なのに大半はハッピーエンドではない、世界のどこかで繰り返されているであろう物語たち。ことさらつらさをきわだたせる描写でもなく、大人向け小説でのハードさとも違う鈍い後味。 年齢、経験、知識によって印象的な話は異なりそう...

「岩波少年文庫のあゆみ」で紹介されていたので読んだ。 児童文学なのに大半はハッピーエンドではない、世界のどこかで繰り返されているであろう物語たち。ことさらつらさをきわだたせる描写でもなく、大人向け小説でのハードさとも違う鈍い後味。 年齢、経験、知識によって印象的な話は異なりそう。人種差別系やいじめについては他にも物語や歴史・事実に触れる機会があるので個人的にはそこまでショッキングでもなく、老人の孤独について考えたことはなかったことから双子のおばあさんの話が印象に残った。お年寄りに優しく、とりあえず自分の祖父母とももっと交流していこうと思った。 たまたまこれを読んだ後にこども食堂(全年代対象らしい)の紹介を見て、貧困というだけでなく居場所づくりは大事というのの納得感が強まった。

Posted by ブクログ

2017/04/18

今から40年以上前の作品ですが、ここに書かれていることは今に通じるものも多いでしょう。子どもたちを中心として人々の生活をスパッと切り取って描写されています。その結果として貧困や差別などが表出しているように感じました。つまり世の中のことを描こうとすると、そういう問題となるできごとを...

今から40年以上前の作品ですが、ここに書かれていることは今に通じるものも多いでしょう。子どもたちを中心として人々の生活をスパッと切り取って描写されています。その結果として貧困や差別などが表出しているように感じました。つまり世の中のことを描こうとすると、そういう問題となるできごとを書かざるを得ないかのように。 1編1編は短くスッキリと書かれています。そのため問題となるものが色濃く見えます。問題は提示されるだけで解決する訳ではありません。虐げられている人が救われる訳でもありません。悲劇的に煽っているというよりも、それもまた人々の営みをそのまま切り取っているが故に見えるのです。 しかしそれだけでなく、遠足でいなくなった少年が遅れてやってくる話や、恐怖心から夜の鳥を生み出してしまう少年の話や、別れた父親に会うもぎくしゃくしてしまう話など、物悲しさの中に妙な諧謔的な面白さを感じる物語もあります。 そして最後に収録されているのが、貧村から飛び出して学校に入り教師となって故郷に戻ろうとする若者の物語。希望を感じながら幕を閉じるのです。

Posted by ブクログ

2013/11/11

短編集。世の中の不条理の場面を切り取ったようなお話ばかりだけれど、不思議と暗い気持にはならない。目が覚めて頭がすっきりするような、暗いところを照らしてくれるような短編集です。

Posted by ブクログ

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