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ルーヂン 岩波文庫
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ルーヂン 岩波文庫

イワン・ツルゲーネフ(著者), 中村融(訳者)

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ルーヂン 岩波文庫

726

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1961/08/05
JAN 9784003260838

ルーヂン

¥726

商品レビュー

4

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2024/08/15

この作品は『あひびき』と同じく二葉亭四迷によって翻訳され、早くから日本においても知られていた作品です。 この作品の主人公ルーヂンは洗練された立ち振る舞いや圧倒的な弁舌の才によって田舎の人々をあっという間に魅了してしまう魅力的な好男子です。 しかしその正体はなんと悲しきかなや、単な...

この作品は『あひびき』と同じく二葉亭四迷によって翻訳され、早くから日本においても知られていた作品です。 この作品の主人公ルーヂンは洗練された立ち振る舞いや圧倒的な弁舌の才によって田舎の人々をあっという間に魅了してしまう魅力的な好男子です。 しかしその正体はなんと悲しきかなや、単なる空っぽな人間だったのです。彼には確固たる意志もなく、社会のどこにいてもうまくやっていけない社会不適合者だったのです。

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2011/03/26

観念と言葉ばかりが先行し、それを現実世界に根を下ろさせる決断と実行を伴わなかった、19世紀ロシアの――しかし現代にもしばしば見られる――脆弱なインテリ青年=「無用者」の惨めで哀れな姿を描いた小説。高邁な理想を語りながらもついぞそれを現実化できずに生涯を閉じたルーヂン。彼がナターリ...

観念と言葉ばかりが先行し、それを現実世界に根を下ろさせる決断と実行を伴わなかった、19世紀ロシアの――しかし現代にもしばしば見られる――脆弱なインテリ青年=「無用者」の惨めで哀れな姿を描いた小説。高邁な理想を語りながらもついぞそれを現実化できずに生涯を閉じたルーヂン。彼がナターリヤに決断を迫られる場面での振舞は、何とも情けないものではあるけれど、しかし如何にも実際に在りそうな話だ。観念の中では大層な体系を築いていながら、ついに現実世界の中で具体的な自分の場所・役割を見出せない"根無し草"は、いつか人生に疲れ果ててしまう。現実の中で具体化・限定化されてしまうことへの、忌避。全く他人事ではない。

Posted by ブクログ

2007/10/14

博識ではあるが意志薄弱で行動が伴わなず、結局何事も成さずに終わってしまう知識人の一類型を典型的に描いた小説。ルーヂンは、初めのうちこそ、爽やかな弁舌で人々から一目置かれるが、そのうちにボロが出てしまう。その行動の過程と、周囲からの評価の変遷が実に簡明平易に描かれた佳作。 ロシア文...

博識ではあるが意志薄弱で行動が伴わなず、結局何事も成さずに終わってしまう知識人の一類型を典型的に描いた小説。ルーヂンは、初めのうちこそ、爽やかな弁舌で人々から一目置かれるが、そのうちにボロが出てしまう。その行動の過程と、周囲からの評価の変遷が実に簡明平易に描かれた佳作。 ロシア文学史上では「無用者」文学と位置づけられるこのような小説の系譜があるそうな。

Posted by ブクログ

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