商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1977/05/30 |
JAN | 9784101176024 |
- 書籍
- 文庫
パリ行最終便
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パリ行最終便
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商品レビュー
2.8
7件のお客様レビュー
別れた彼を忘れるため…
別れた彼を忘れるためにアムステルダムで暮らす靖子のもとに…
文庫OFF
別れた男を忘れるためにアムステルダムで暮す靖子。その彼からパリで会いたいという航空便が届く。巧みな心理描写で描く作品集。
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- ネタバレ
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1977年刊。表題作72年初出。短編8本。 玉石混交。 その中で表題作は、女が、未練を感じる別れた男を振り切れるか、という万人受けしそうな作。 だがそれよりも、 初老の男が懸想するホステス女性には、若い男の影。自らの老いに気付きながらも、我がジェラシーを否定できない。 この救い難き男の業を描く「ヴィテデオテープを見るように」。 堕胎は女の不幸か。子供は宝だと何の衒いもなく諸手を挙げて言い切れるか、を問う「胎児殺し」。 既婚男に堕胎を繰り返させられる女が、堕胎術時の何かに狂わされていく「甘き眠りへの誘い」。 これら3本は読ませる小説か。 著者についてみれば、古い作品の場合、医師らしい醒めた視座と題材に基礎づけられる作品が含まれるが、先述のうち、後2本の作はその例であり、なかなか感慨深い。
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