商品詳細
内容紹介 | 30版 初版1961年 |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1961/02/10 |
JAN | 9784488127015 |
- 書籍
- 文庫
ビロードの爪
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ビロードの爪
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
こちらも題名と作者名は随分前から知っていたが、弁護士ペリー・メイスンが主人公というのは今回わかった。ペリー・メイスンの名も聞いたことはあったが、作家と結びついていなかった。 弁護士ペリー・メイスン。顧客の利益は最大限守ることをモットーとする。顧客は自分の時間を割き金を得るため、...
こちらも題名と作者名は随分前から知っていたが、弁護士ペリー・メイスンが主人公というのは今回わかった。ペリー・メイスンの名も聞いたことはあったが、作家と結びついていなかった。 弁護士ペリー・メイスン。顧客の利益は最大限守ることをモットーとする。顧客は自分の時間を割き金を得るため、顧客の人間性は問題にしない。読んでいると、顧客との関係で事件の進み方が、ちょっとフィリップ・マーロウに似た雰囲気を感じた。 やってきた客は若い女性。取り次いだこちらも若い女性秘書は「なんだかいかさまって気がするんです」とメイスンに言う。顧客は「困っている」と言う。メイスンは「私のところに来る方は皆困っている方です」と言う。なるほどそうだ。なにかこの出だしから惹かれてしまう。やがて、顧客の夫が銃で撃たれ、一気に緊張が高まる。 しかし、秘書の見立て通り、顧客の女性は「いかさま」。嘘つきなのだった。自分の有利になるように、その嘘を重ねたメイスンとのやりとりがもう、読むのがいやになるほど。自分のためとあらばメイスンを殺人者だ、とさえ証言する。顧客の女性をなぐってやりたいような気分に。作者のガードナーはいろんなタイプの男女を観察しているのだろう。 秘書は顧客の女性を評して「はっきりいいますわ、あの女 ー ビロードの中に、とぎすました爪をかくしている女ですわ」 顧客がさる政治家とホテルで会っている時殺人事件が起き、その場に居合わせた事が分かるとお互い都合が悪いのだという。ゴシップ紙に掲載されるのを阻止して欲しいと言う。実は顧客の女性はそのゴシップ紙のオーナーの妻だったのだ・・ 1933発表 読んだのは角川文庫 1965.3.10初版 1976.4.30第12版(能島武文訳) 図書館
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自身弁護士であるガードナーが手がけた、処女長編の弁護士ペリー・メイスンシリーズ第一巻。 一癖も二癖もある登場人物の間を、メイスンが飄々と潜り抜け、最終的には依頼人を守るという弁護士本来の職務を遂行するために動きます。 仕事への熱意・執着はありますが人間に対しては冷めた部分もあり、...
自身弁護士であるガードナーが手がけた、処女長編の弁護士ペリー・メイスンシリーズ第一巻。 一癖も二癖もある登場人物の間を、メイスンが飄々と潜り抜け、最終的には依頼人を守るという弁護士本来の職務を遂行するために動きます。 仕事への熱意・執着はありますが人間に対しては冷めた部分もあり、素晴らしい人物として描かれていないところが現実的です。 どのような窮地に立たされようとも自分を見失わず、責任ある行動を取れるメイスンの姿が頭に浮かび、手本にしたいと感じました。
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推理の根拠がよく理解できなかったところがあるが、一気に読めるテンポの良さが好きです。なによりも、自分より年上の古本で読んだので、ブクログの現在の表紙にビックリした。昔の本はデザインかっこいいな。
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