商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2008/08/10 |
JAN | 9784048671712 |
- 書籍
- 文庫
ヴァルプルギスの後悔(Fire1.)
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ヴァルプルギスの後悔(Fire1.)
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商品レビュー
3.5
25件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「正義だけではつまらないし、悪だけでは未来がないし、じゃあどうすればいいのか」というのがテーマの今作。第一作で、物語の展開がやや遅く感じました。 霧間凪が、魔女ヴァルプルギスに憑依されるまでを描いた今作ですが、中々に凪の過去が掘り起こされるので、凪推しとしては非常に楽しい作品でした。 相変わらず凪はクールで、それは戦闘中でも同じで、冷静に敵の分析ができているところがすんごくカッコいいです。 〝正義と悪〟って言うと、私たちの日常では中二病っぽく聞こえてしまうかもですが、意外と緩く考えれば普段の生活にも当てはまる気がします。 例えば、「変わり者だから」という理由で、「いじっている周りが〝普通の人〟」みたいな感じになってる状況。 ようするに、その場にいるほとんどが賛成した意見が正義であり、それに反する意見が悪──みたいな感じです。そういう状況、私はどうしても「皆に反する側」になることが多く、周りに流され、「あっ、じゃあそれでいいです」と、自分の意見を押しつぶしてしまうことがあるのです。 それはトラブルにならないので楽なのですが、どこかプライドのようなものが傷つけられる。といって逆らって面倒事になるのも嫌……その判断がすごく難しいんです。 凪だったらそんな状況、絶対に自分の道を選びますよね。他人に合わせるなんてこと、中々しなさそう。父親の〝たとえ世界がどんなに揺れ動こうとも、その中で揺らぐことのない心を持つんだ。それだけがきっと、おまえをほんとうに守ってくれるものになる──僕は、きっと間に合わないだろうから……〟という言葉を信じて、自分の考えを貫き通すんじゃないでしょうか。まぁそんなトコです。以上。 「小さいことにくよくよするな、とかよく言うわよね──でも、あれって変だと思わない?」 「何が?」 「だって大きなことだったら、くよくよなんかしてられなくて、ただ呆然として、ひたすらに途方に暮れるだけじゃない? くよくよできるのは、小さいことだけだわ。他に、くよくよできることってあるのかしら?」 ──P81、冥加暦と村津隆の会話より 『勝敗を分ける選択は、実際にその必要が生じたときにしていては間に合わない。負ける者は、自分がいつから負けていたのか知らないものだ』 ──霧間誠一〈無敗と必勝のあいだ〉 「君が〝かくあるべき〟だと思っている世界は、ぼくには関係がない。現実を良くしようとも、悪くしたいとも考えていない──それを思うのは人間の領域だ。世界というのはただ、漠然と存在しているだけで、そこには意志はない。その中で考えているのは人間の方だ」 ──ブギーポップの言葉より 「どうしようもないことに出会ったときに、いったい何を最後まで残しておくのか──それ以外のすべてを差し出しても、それだけは守らなければならないものは何か、それを知ってさえいれば、あなたは何にも負けることはない。そう──たとえ相手が最凶にして最悪の魔女だったとしても、ね……」 ──夢の中、冥加暦が村津隆に告げた言葉より 「たとえ世界がどんなに揺れ動こうとも、その中で揺らぐことのない心を持つんだ。それだけがきっと、おまえをほんとうに守ってくれるものになる──僕は、きっと間に合わないだろうから……」 ──生前、霧間誠一が娘に残した言葉より それは警告だというものもいて 兆候だというものもいて 私がその場所に立っていたとき それは空から落ちてきて 心に語りかけてくるのがわかった すべては我々次第で 決めることができるのは こちら側からだけなのだ……と。 ──ナイン・インチ・ネイルズ〈ウォーニング〉
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「ビートのディシプリン」(全4巻)につづく、「ブギーポップ」シリーズのスピン・オフ作品第2弾です。 「ビートのディシプリン」では、本編とは異なってビートと朝子が主役を務めていましたが、今回は凪が中心のストーリーとなっています。17歳の村津隆(むらつ・たかし)は、「ダイアモンズ...
「ビートのディシプリン」(全4巻)につづく、「ブギーポップ」シリーズのスピン・オフ作品第2弾です。 「ビートのディシプリン」では、本編とは異なってビートと朝子が主役を務めていましたが、今回は凪が中心のストーリーとなっています。17歳の村津隆(むらつ・たかし)は、「ダイアモンズ」の違法薬物の販売にかかわっていました。組織は凪によって壊滅させられますが、ドーバーマンと呼ばれる合成人間が凪を襲撃し、隆はその協力をさせられます。 隆は、かつて冥加暦(みょうが・こよみ)という少女から、未来を暗示する不思議なことばを聞かされ、そのことがわすれられず、彼女との再会を願っていました。その暦のもとを、パールとジィド、そして犬のモンドが訪ね、凪と暦とのあいだに存在している謎がしだいに明らかにされていきます。 今回は、新作の第1巻ということもあって、隆というキャラクターを動かしていきながら、すこしずつ物語の核心にかかわることになる人物たちがとりあげられて伏線が用意されているという印象です。ここからどのようにストーリーが進行していくのかたのしみにしています。
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文章もイラストも微妙だな…。 イラストは可愛いに振り過ぎて、シリーズ序盤のさっぱりした雰囲気から遠く離れるばかりです。 ビート4巻で色々下地を引いてたけど、内容覚えてないと厳しい印象。初見さん大丈夫か?(ダメだと思う。) リアルタイムだとビートと後悔の間が3年。マジかよ…。 かど...
文章もイラストも微妙だな…。 イラストは可愛いに振り過ぎて、シリーズ序盤のさっぱりした雰囲気から遠く離れるばかりです。 ビート4巻で色々下地を引いてたけど、内容覚えてないと厳しい印象。初見さん大丈夫か?(ダメだと思う。) リアルタイムだとビートと後悔の間が3年。マジかよ…。 かどちん一期読み勢の私のこれからの予定は残酷号読んだ後にFile2を読むけど、File1の今作の内容覚えている自信は一切ありません!あーあ。 話の内容以上に私が上遠野浩平作品を読み切れるかの方が気になります。まだまだたくさんあるよー。
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