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ピアジュ晩年に語る
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ピアジュ晩年に語る

J.C.ブランギェ(著者), 大浜幾久子(著者)

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ピアジュ晩年に語る

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国土社
発売年月日 1985/09/01
JAN 9784337458147

ピアジュ晩年に語る

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商品レビュー

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2011/10/12
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発達心理学の大家・ピアジェが晩年に語った言葉をまとめた本です。 以前ピアジェ入門という本を読み、その著者がピアジェに心酔している様はわかったのですが、いまいちピアジェの理論や思想については理解できなかったので、読みました。そして、ピアジェ入門の著者が心酔するのもうなずけました。 発達心理学というと、僕なんかは何歳で人見知りになるだとか、何歳で三語文が理解できるという発達の経緯を思い浮かべるんですが、ピアジェの研究は、認識論的立場に立脚した、もっと根本的な発達の諸相を明らかにします。 たとえば、因果律、保存則、推論など、そしてそれらの認識的構造。 おもしろい実験が多く紹介されていましたが、その中の一つとして、まるい粘土を長細い棒状に形を変えると、目の前でねんどの形を変えているのを見ているにも関わらず、ある年齢までの子供は、長細くなったねんどが、もとの丸いねんどよりも大きくなったと答えます。そして、またもとのように丸めると、なんのためらいもなく最初のねんどと同じ大きになったと答えます。 これは物体の保存に関する認識、そしてその発達についてのおもしろい示唆をあたえてくれます。 このような認識とその構造的発達に関する話もおもしろいのですが、それ以上に感銘を受けたのが、多くの領域にまたがる研究の広がりでした。 論理学、物理学、生物学、社会科学、果ては数学にいたるまで、あらゆる方面での研究の成果をとりこんで発展していく理論。それぞれの成果が、それぞれの成果と結びつきあって、新たな研究方向を造っていくというスタイル。本来学問とはこうあるべきという次のピアジェの言葉が印象的でした。 「ある学問について研究しようとするなら、その学問について何かを読むのではなく、その学問の近接する領域のあらゆる学問についてまず読みなさい」

Posted by ブクログ

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