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悪女イブ 創元推理文庫
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悪女イブ 創元推理文庫

ジェイムズ・ハドリー・チェイス(著者), 小西宏(著者)

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悪女イブ 創元推理文庫

836

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 1963/01/07
JAN 9784488133030

悪女イブ

¥836

商品レビュー

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2019/05/04

新版が2018年に出たようだ。映画『EVA』の公開に合わせたようである。 出る事はしらず1963年版を買ってしまったことが悔やまれる(解説が変わったのかな。誰か教えて) お初のハドリー・チェイス。とても馬が合う作家をみつけてしまった。 ダメ男の書きっぷりが容赦なくて素晴らしいも...

新版が2018年に出たようだ。映画『EVA』の公開に合わせたようである。 出る事はしらず1963年版を買ってしまったことが悔やまれる(解説が変わったのかな。誰か教えて) お初のハドリー・チェイス。とても馬が合う作家をみつけてしまった。 ダメ男の書きっぷりが容赦なくて素晴らしいものですよこれは!! まず主人公クライブがド屑。 いきなり盗作から物語が始まるのですが、短気・暴力的・自意識過剰・優柔不断・女好き・浮気性…挙げるとキリがないダメっぷり。それでも女性から見たら魅力的かもしれない。いわゆる母性本能をくすぐる的な、守ってあげたくなるような。それも彼の人生に災いするのですがね… 悪女イブと出会ってことで、彼は墜ちていきます。 初めから明示されているにもかかわらず、イブにゆっくりと侵食されていく姿に、読者は釘付けとなることでしょう。 追い詰められた先に、予想だにしない終盤。心が砕かれます。 なぜクライブはイブに魅せられてしまったのでしょうか? 私はイブがそこまで悪女に思えなかった。ではなぜ、クライブは彼女に惹かれてしまったのか? 私の見解はこうです。 境遇の類似。そして劣等感です。 どちらも踏み外した生き方をしてきました。他人の目を気にするような人生は、違う方を向きながらも、自分を守る術を身に着けてきたという点では同じでした。 微かに同じ匂いがする。そんな存在であったように思います。だからこそクライブはイブに執着した。何か感じとっていたのではないでしょうか。 ただし、2人には大きく違う点。それは意志の強さです。彼女は劣等感を武器にしました。男を相手にし、弱みを見せない。クライブは違います。明らかに弱点となりました。それが破滅への道標となったのです。 クライブの恋人キャロルほどいい女はいないと思うんですがね。捨てるなんて、男ってほんとバカ!! でもねホントの主役は召使のラッセル。萌えです。彼に惚れることは保証します。  

Posted by ブクログ

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