商品レビュー
4
44件のお客様レビュー
中谷宇吉郎による雪の…
中谷宇吉郎による雪の研究。雪の結晶のイラストも沢山あって、研究といっても軽い気分で楽しめます。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何がきっかけだったか忘れたが読みたいと思っていた本で、古本屋で第一刷を手に入れた。 冒頭で『北越雪譜』を引用して、雪がそんなに降らない地域はやれ風雅だ何だ言って呑気ですねこちらは文字通り命がけだというのに!という話をし、雪の結晶(雪華)の再現についてエッセイのような形で書き進められている。まず文体が読みやすい。文庫化にあたり多少の調整はされているようだが、スラスラ読める。それから、研究とはどんなものか、を丁寧に語っている。「研究というものは、このように何度でもぐるぐる廻りをしている中に少しずつ進歩して行くもので、丁度ねじの運行のようなものなのである。」。まさにそのとおりだと思った。
Posted by 
中谷宇吉郎さんは、日本における気候学者(雪博士)の先駆けで、気象現象における低音分野を手掛けた偉人です。 自然発生する雪の解明から、そのメカニズムを解明した方で、雪の結晶から上空での気温、水分量の寡多を計測するという、観測から法則を生み出した天才。 歴史上の偉人たち、例えばファ...
中谷宇吉郎さんは、日本における気候学者(雪博士)の先駆けで、気象現象における低音分野を手掛けた偉人です。 自然発生する雪の解明から、そのメカニズムを解明した方で、雪の結晶から上空での気温、水分量の寡多を計測するという、観測から法則を生み出した天才。 歴史上の偉人たち、例えばファラデーやオイラー、コペルニクスといった、観測による自然科学の解明を試みた人たちが、自然現象の再現性に苦しんだのに対し、中谷宇吉郎は自ら発生装置を作って観測を簡易化し、気温差で生まれる結晶の変化の法則性を発見。これによって、現代では全球全天で発生する降雪率と降雪量の予報がほぼ100パーセント予測できることとなった。 その方の自伝でありながら、自身の研究を噛み砕いて教えてくれる本となっています。尊敬します。
Posted by 